錦です。
AMDは、Ryzen Threadripperの最上位モデル Ryzen Threadripper 3990Xの存在を明らかにしました。
3990X
3990Xは、名の通り、現時点で公開されている3970Xよりも上のモデルで、コア数・スレッド数は驚異の64コア128スレッドに及びます。
クロックや価格は明らかになりませんでしたが、キャッシュが明らかにされ、L2+L3の合計が288MBに及んでいます。
コアには7nmで製造されるZen 2マイクロアーキテクチャが採用され、消費電力は32コアと変わらず280Wとなっています。PCIe 4.0にも対応します。
メモリサブシステムにおいては、新たに32GBのデュアルランクUDIMMをサポートし、メモリを最大256GB搭載できるようになりました。AMDは、DDR4-3600 64GB、またはDDR4-3200 128GBを推奨しています。対応するマザボをリウすることでECCメモリにも対応します。なお、このメモリの仕様は、第3世代Ryzen Threadripper(3900シリーズ)の全てで適用される仕様になっています。
対応するチップセットはTRX40で、第1・2世代のAMD X399チップセットでは利用できません。TDPやソケット、チップセットが変わらないため、既出のマザーボードでも利用可能です。
発売は2020年になるとのこと。
おそらく、ベースとなるのは、RomeでEPYC 7742/7702を、ワークステーション向けに更に強化したものと見られます。EPYCの最上位 7742が、TDP 225Wで2.25GHz-3.4GHzであることを考えると、おおよそベースクロックは2.8-3.2GHzくらい、シングルブースト時は4GHzを超えてくるんじゃないかと思われます。
一応、メモリ仕様あたりが、データセンター向けのEPYCよりも性能重視といった感じですかね。4チャンネル最大256GBのメモリ。ここらへんの仕様は、Xeonには負ける感じかな(ただXeonの場合は比べる相手はEPYCなのだけれども)。
Source:PC Watch,VideoCradz