錦です。
Qualcommは、Windows 10 ARMに向けたSoC Snapdragon 8c/7cを発表しました。
ノート向け
Qualcommのノート向けSoCはこれまでSnapdragon 850/8cx、そしてMicrosoft SQ1が展開されていました。850はミドルレンジ、8cxはハイエンド向けでした。
Snapdragon 8c/7cはともに8cxの後継ではなく、850の置き換えと、新たなグレードを新設するものです。8cはSnapdragon 850を置き換えるもので、コアはKryo 490と8cxから-5されています。7cは8c/850よりもさらに下位のモデルで、エントリクラスのモバイルのグレードを新たに新設するものです。
それぞれの競合相手はおそらく、8cxが25W Intel U、8cが15W Intel UまたはRyzen U、7cがCore YやM、AMD AやPentium、Celeronが実質的な対抗馬となります。MicrosoftはWindows 10 ARMに向けて、すでに通常のWindows 10やEnterpriseと同等の性能を搭載していることから、実質的なハンデとして、サードパーティ製ソフトウェアの対応がありますが、対応さえすれば十分戦える性能を持ちます。
8cxを超えるSoCとして、Snapdragon 8cxをベースとしているMicrosoft SQ1がありますが、Surface Pro X以外への採用はおそらくないと見られます。
また、Snapdragon 8cx/8cは、Snapdragon 865同様、X55モデムチップを併用することで最大7Gbps(下り)、最大3Gbps(上り)の5Gが利用可能です。なおSoC自体には、4G LTEモデムチップが搭載されています。また、8c/7cでは、Wi-Fi 6に対応しているほか、8cでは60Hz Wi-Fiにも対応しています。