錦です。
ExecutableFix氏がツイートで、Zen3世代のEPYC「Milan」の仕様をリークしています。
Lazy Sunday? Got you covered! Here are some Milan vs Rome numbers. Really limited testing because I don't have the right server benchmarks 🙃
— ExecutableFix (@ExecuFix) 2020年11月15日
The single thread IPC uplift of the 64-core Milan is about the same as desktop Zen 3 (as expected). Both Rome and Milan at 2.4GHz locked pic.twitter.com/XR9LuymgYG
Milanは、IntelのIce Lake-SPの対抗となるサーバー向けのCPUで、2021年第1四半期に登場する予定です。ExecutableFix氏は、このMilanについての仕様を11月からいくつかツイートしています。
SKU | コア数 | スレッド数 | TDP | ベースクロック | ブーストクロック | L2キャッシュ | L3キャッシュ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
7763 | 64 | 128 | 280W | 2.45GHz | 3.50GHz | 32MB | 256MB |
7663 | 64? | 128? | |||||
7713 | 64 | 128 | 225W | 2.00GHz | 3.70GHz | 32MB | 256MB |
75F3 | 32 | 64 | 280W | 2.95GHz | 4.00GHz | 32MB | 256MB |
74F3 | 24 | 48 | |||||
7443 | 24? | 48? | |||||
7413 | 24 | 48 | 180W | 2.65GHz | 3.60GHz | 16MB | 128MB |
7313 | 16 | 32 | 155W | 3.00GHz | 3.70GHz | 16MB | 128MB |
72F3 | 8? | 16? |
この内、7313にはP付きのモデルが有るようです。P付きモデルは、シングルソケット向けです。他のモデルにもありそうですが、今の所7313のみ確認されているみたいです。
Cinebench R23 on a 128-core Milan system (3.7GHz max boost) 😍 pic.twitter.com/Wf2eS4j135
— ExecutableFix (@ExecuFix) 2020年12月12日
これは、Cinebench R23で7713を使って測定した値です。R23の基準ってあんまりわかってないんですけど、Cinebenchでこの数値はやばいんじゃないでしょうか。
ちなみにこの値は、Cascade Lake-SPの「Xeon 8280L Platinum」よりも76%高速だそうです。そして、Ice Lake-SPについては、Cascade Lake-SPとほぼ性能が同じことから、MilanはIce Lake-SPよりもかなり性能がいいみたいです。Wccftechは、IntelがAVX-512に賭けているようだ と指摘しています。
Milanはそのまま、Zen 3世代のRyzen Threadripper (5000シリーズ?)のベースとなるので、ここのコア数は、スリッパのコア数になるわけです。Ryzen Threadripper 登場以来、世代を重ねるごとに プロセスノードが14nm 12nm 7nmと進化し、最大コア数も16コア 32コア 64コアと増加してきましたが、今年は両方そのまま、アーキテクチャの改良のみという事になっています。そもそもチップレットあたりのコア数は8コアで変わらないので、増やしようもないんですが。これでも十分ですよね。というか、もしコア数が増えたとして、1ソケットで128コアってヤバそうです。