錦です。
Qualcommが先日発表した5Gモデム「Snapdragon X65」と、同時に発表されたミドルレンジ向けの「Snapdragon X62」の2製品ですが、AnandTechによると、Samsungの4nmノードで製造されていることがわかりました。
Qualcommの製品仕様ページにも4nmで製造されている胸が記載されています。
Snapdragon X65 boasts outstanding power efficiency with 4nm baseband chip and an arsenal of advanced technologies such as the new 7th-gen Qualcomm® Wideband Envelope Tracking, Qualcomm® AI-Enhanced Signal Boost and Qualcomm® 5G PowerSave 2.0 which help deliver all-day battery life and superior transmit and receive performance.
訳:Snapdragon X65は、4nmのベースバンドチップによる優れた電力効率と、新しい第7世代「Qualcomm® Wideband Envelope Tracking」、「Qualcomm® AI-Enhanced Signal Boost」、「Qualcomm® 5G PowerSave 2.0」などの先進技術を備えており、終日のバッテリー寿命と優れた送受信性能を実現します。
出典:Qualcomm
Snapdragon 888を含め現在の最新のQualcommのチップの主要なサプライヤーはSamsungになっています。そのため、Snapdragon 888はSamsung 5nmで製造されています。しかし、Snapdragon X65とX62はSamsungの4nmになっているそう。X65では、サポートされる周波数帯の追加など、多くの機能の追加が行われていますが、チップサイズ自体は変わっていないのは微細化による密度の向上の恩恵でしょうか。
現在市場に出回っている製品で最先端の技術を利用しているのは、Apple A14やApple M1に採用されているTSMC 5nm(N5)ノードや、Snapdragon 888に採用されているSamsung 5nm(5LPE)ですので、4nmを採用した製品は世界初の製品と見られています。Samsung 4nmは、Samsung 5nmの改良プロセスになっており、基本的には5LPEがベースで大きな機能の変化はなく、密度や電力効率の向上、性能の改善などが見られると思います。
via Wccftech