錦です。
NVIDIAがCrypto Mining Processor「CMP HX」シリーズと言う暗号通貨のマイニング用のGPUを発表しましたが、AMDも同様のGPUを開発している可能性があることがわかりました。
昨年、Display Core Next(DCN)とVideo Core Next(VCN)というディスプレイ出力機能を全く持たない「Navi 10」がLinuxのパッチから見つかりました。ディスプレイ出力のないGPUすなわちマイニング向けのGPUになりますが、こちらが3月3日にリリースされた新しいパッチでは「Navi 12」が新たに見つかったとのことです。この「Navi 12」もDCN・VCNを持っていません。
Navi 12が採用されているGPUは現状、MacBook Pro 16インチの最上位GPU「Radeon Pro 5600M」のみで、DCN/VCNを持っていないのはおかしいので、未発表のGPUということになります。
Navi 12はRDNAアーキテクチャで唯一HBM2メモリをサポートしたモデルであり394GB/sの帯域幅を持っています。これがマイニング性能にどう影響するかはわかりません。ちなみに「CMP 90HX」と同じGA102を搭載するRTX 3070のメモリ帯域幅は760GB/sとなっています(HBM2よりGDDR6Xのほうが広いってどゆこと)。
NVIDIA同様マイニング向けは一世代アーキテクチャ古くしてくるようです。とりあえず供給不足の一因であるマイニング需要を古いアーキテクチャに向けて、現行のラインナップの供給を強化しているようです。ただ、RDNAもRDNA 2もTSMC 7nmだよね...?