錦です。
Googleは本日、Chrome 90を正式リリースしました。
新機能
アドレスバーにHTTPSが補完されるように
これまでChromeのアドレスに「http://」をつけないアドレスを入力すると自動で「http://」が補完されていましたが、Chrome 90からは「https://」が補完されるようになりました。
Nishiki-Hubで試したところ、SSLに対応していないサイトの場合はhttpが補完されています(httpもhttpsも両方あるサイトのときにhttpsの方にアクセスするという変更)。
AV1に対応
AV1エンコーダがWebRTCで利用可能になりました。
ウィンドウに名前をつける
タブを別のウィンドウに移動したとき、ウィンドウに名前をつけられるようになりました。
Windowsの場合、タブのない上側の部分を右クリックすることで上の画像のように「ウィンドウに名前をつける」というボタンが出るのでそこで名前をつけられます。なお、この名前が確認できるのはタスクバーの部分であり、あくまでも常に画面に表示されるというわけではないようです。
HTML・CSS
CSSの機能が追加され、overflow
プロパティに新しい値が追加されました。ボックスからテキストがはみ出す「オーバーフロー」を抑制する方法としてoverflow: clip
が利用可能になりました。
その他、Shadow DOMが拡張されており、コードで動的にShadow DOMを組み立てるのではなく、templateタグを用いてHTMLのように定義できるようになったとのことです。
セキュリティ
Chrome 90では合計37件修正されており、CVEベースで19件修正されています。
19件のうち、深刻度を分けるとHighが6件・Mediumが10件・Lowが3件修正されています。また、この前日にChrome 89に対して、スクリプトエンジン「V8」で信頼できない入力の検証が不十分であった問題(CVE-2021-21220)と、「Blink」における解放後メモリ利用の欠陥(CVE-2021-21206)が修正されたバージョンもリリースされており、その修正も含まれていると見られています。