NVIDIA、「NVIDIA B300」を発表 ~ 15 PFLOPSのFP4性能を実現

3行まとめ

NVIDIAはGTC 2025にて「Blackwell Ultra」GPUアーキテクチャを正式に発表し、製品として「NVIDIA B300」GPUを発表しました。

Blackwell Ultra

NVIDIAは2024年以降、2年ごとのメジャーアップデートに加えて、その間にアーキテクチャのマイナーチェンジを挟むことによって、少なくとも2027年まで、毎年GPUアーキテクチャを更新していくことを明らかにしていました。

2024年、Blackwellが登場しましたが、今回のGTCではそのマイナーチェンジである「Blackwell Ultra」が登場しました。

現時点で設計の大きな変更点というのは不明ですが、NVIDIAはテストタイムスケーリング推論を強化したと述べています。

メモリは、288GB HBM3eメモリとなっており、容量が増加しています。

理論性能としては、FP4精度で15-PFLOPSの性能を実現しました。

実際の性能では、同じ構成のHopperシステムと比較して、DeepSeekなどで最大30倍の推論性能を有しているとのことです。

B300を採用したシステム

また、同時にB300を搭載した各種システムも発表されました。

「GB300 NVL72」は、Grace CPUを36基、Blackwell Ultraを72基を搭載したデータセンター向けAIシステムです。このシステムは、Hopperと比較してユーザー応答性が10倍、スループットが5倍、AI工場としての出力が50倍となっています。

そして、GB300 NVL72を使用して作られた「DGX SuperPOD」も新たに発表されています。

更に「NVIDIA HGX B300 NVL16」も発表され、Gopper世代と比較してLLM推論性能で11倍、コンピューティング性能で7倍、メモリ容量が4倍にそれぞれ向上しています。

提供

Blackwell Ultraのシステムは、2025年後半から、Cisco、Dell、HPE、Lenovo、Supermicroなどから登場予定です。

さらに、AWSやGoogle Cloud、Microsoft Azure、Oracle Cloudなどのクラウドベンダーも、Blackwell Ultraを採用するとしています。

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