錦です。
Bloombergで毎度おなじみMark German氏が、今後のMacについてレポートを公開しています。
記事の最後に簡単にまとめといたんで良かったらぜひ、もう飛んじゃってください。
MacBook Pro
まずMacBook Pro。Intel Mac時代から計画の噂が立っていた14インチMacBook Proと16インチMacBook Proのお話です。
これらのモデルはデザインが刷新され、ポートの種類と数が増えます。まず、Thunderboltは現在の4つから、具体的なポート数は述べられていはいませんが、更に増えるとのこと。シンプルに考えて5ポートあるいは6ポートと考えるのが妥当です。その他、HDMIポートとSDカードスロット、マグネット式の充電器(MagSafe)の搭載が期待されています。
ポートについては、現状すべてのM1 MacがUSB4/Thunderbolt 3のサポートにとどまっており、MacBook Proでも同様のサポートになると見られます。Thunderbolt 4のサポートはまだ先の話になりそう。
登場時期について、Bloombergが匿名の内部情報として夏の初めの頃に登場するとしています。夏の初め頃。WWDCの線が強そうです。
ちなみに、これらのMacBook Proは現行のIntel MacBook ProをすべてApple Siliconで置き換える事になっており、ラップトップMacはすべてApple Siliconに統一されます。
続いてチップセット。現在はエントリ向けMacということでMac mini/24インチiMac/MacBook Air/13インチMacBook ProにApple M1チップを搭載しています。しかし、MacBook Proでは上位のチップが搭載されるようです。
それがどのようなチップ名になるかは述べられていませんが、Apple内部では「JadeC-Chop」と「JadeC-Die」と言うコードネームで呼ばれる2つのチップが存在しているとのこと。両社の主な違いはGPUのコア数であり、CPUの仕様は共通しています。CPUには高性能コアを8コア、高効率コアを2コア、計10コアを搭載します。M1と比較して高性能コアは倍増するものの、高効率コアは半減するという格好になりました。
そして、違いとなるGPUコアですが「JadeC-Chop」が16コア、「JadeC-Die」が32コアとなっているそうです。A14が4コア、M1が8コアであるということを踏まえるとかなり大幅な増加になることは間違いありません。無論、Neural Engineも搭載されているようですが、詳しい情報は書かれてはいませんでした。
メモリも強化されます。M1での最大メモリ容量は16GBでしたが、上位MacBook Proでは最大64GBのメモリをサポートします。メモリ規格についてですが、今回の記事では何も書かれていません。M1はLPDDR4Xで、現行の上位MBPはDDR4がそれぞれ搭載されています。個人的にはDDR4を搭載してくるのではないかと思っています。
コードネームのリークされており、16インチが「J316」、14インチが「J314」となっているそうです。
Mac mini
現在、M1を搭載しているMac miniですが、上位カスタムが新たに追加される可能性があるとのことです。モデル名は「J374」。チップセットには、前述のMacBook Proと同じチップを搭載し、メモリも最大64GBになると見られています。おそらく、現在も販売が続いているi5/i7搭載のMac miniを置き換えるものとなっていると予想されます。
Mac Pro
Mac Proは「JadeC-Die」をベースにした「Jade2C-Die」「Jade4C-Die」というSoCが搭載されるとのこと。登場は来年。
これらのプロセッサのCPUはそれぞれ、高性能16コア+高効率4コアの20コア、高性能32コア+高効率8コアの40コアという構成になっているとのこと。グラフィックスについては、MacBook Proの32コアを大きく上回る、64コア・128コアとなるとのこと。AMDのパーツに取って代わるとされています。
CPUについては、おそらく競合となるのはIce Lake-XとZen 3 Ryzen Threadripper。特にMac Proの登場が来年になるとされており、その頃には出ているであろうM1の後継のアーキテクチャに比べると古いアーキテクチャを採用することになりますが、問題はないでしょう。
あと、少し前にM2を2つパッケージした「M2 Dual」の情報がありましたが、今回、Mac Proに搭載されるとされている2つのSoCはそれぞれ、MacBook Proに搭載される「JadeC-Die」の2個分・4個分というコアの構成になっています。「JadeC-Die」をM2と考えれば「M2 Dual」が正しいことがわかりますし、「Jade4C-Die」というのが、「JadeC-Die」を4つ搭載するという可能性が考えられ、最大メモリ容量が64GB×4で256GBになることも予想できます。
デザインについて、Apple Silicon Mac Proには2019年モデルが小型化されたようなモデルになるという情報がありましたが、Bloombergはその情報を支持する内容を添えています。
MacBook Air
MacBook Airは、M1の後継となる「Staten」というコードネームで開発されているSoCを搭載して今年年末に登場するとのこと。
「Staten」はM1よりも高いクロックを持った高性能4コア+高効率4コアの計8コアCPUに加え、M1から少しだけ増えた、9コアあるいは10コアのGPUを搭載しているとしています。
時期はわかりませんが、ローエンドMacBook Pro 13インチも「Staten」を搭載してアップデートされるとされています。
Bloombergはここで「ローエンドMacBook Pro 13インチ」と表現していますが、年末ということはもう14インチは確実に登場しているはず。ってことは、13インチのローエンドモデルは14インチにはアップデートされないということなのでしょうか?
iMac
iMac 27インチについては、24インチの開発のために数ヶ月前に一時的に計画が中断された模様。すでに今は動き出しているかというのは不明ですが、24インチ自体は21日から販売開始となりますので、再開していると見られます。
少なくとも直近の発表はないということのようです。
まとめ
では、この記事をまとめます。
まず、各SoCの仕様です。
ご覧の通りになります。
次に、今回のリークで見えたMacのロードマップです。
直近の発表会がWWDCとなっており、そこでMacBook Proあたりは発表されるんじゃないかと見ています。
詳しいことがわかればまたお知らせします。