錦です。
AMDのLisa Su CEOは、投資家向けのイベントで、Zen 4とRDNA 3について言及したことがわかりました。
Zen 4
Zen 3の後継となるZen 3+には、Ryzen CPUシリーズが存在しません。そのため、Ryzen 5000(X)シリーズの後継となるのはRyzen 7000シリーズです。
で、今回はそのZen 4シリーズのお話になりますが、Zen 4プロセッサは5nmとなり2022年に発売する予定であることが明かされました。これはすなわち今年登場するRyzenは新しいアーキテクチャではないということを意味しています。
Zen 3とZen 4の間
Zen 3とZen 4の間は2年ほどのブランクが生じることになっています。ただし、今年の後半には新しいシリーズが待っています。ただし、それはアーキテクチャのアップデートではなく、キャッシュのアップデートと言ったほうがいいでしょうか。ミドルレンジ向けにはあまり影響のない話かもしれません。
Ryzen 3000シリーズにもあったXTのようなSKUがRyzen 5000シリーズにも存在すると見られています。XシリーズとXTシリーズの変更点はキャッシュで、XTシリーズにはAMD V-Cacheというキャッシュの3Dパッケージング技術が採用され、L3キャッシュ容量が大幅に増加します。
層あたりのキャッシュの最大値が64MBらしいので、2つのチップレットにキャッシュがフルで搭載されるとすると128MB増になるということみたいです(実際にこうなるかはわかりませんが)。
RDNA 3
RDNA 3も2022年登場で、5nmを採用するとしています。
RDNA 3では、上位のGPUでマルチチップレット(MCM)構成となっていると見られます。これ以上の情報はありません。
供給状態
以前、Barron'sに掲載されたLisa Su CEOへのインタビュー記事が掲載されたことを取り上げましたが、今回の情報でも少しだけ供給について明らかになりました。
箇条書きでまとめると
Radeonについては、依然として厳しい状態が続くみたいですね・・・。