錦です。
Ryzen 6000番台の話です。毎度おなじみGreymon55氏のツイートによると、Zen 3+マイクロアーキテクチャをベースにした「Rembrandt」APUの大量生産が始まっている事がわかりました。
AMD's packaging plants in mainland China will complete six new products in the first half of next year.
— Greymon55 (@greymon55) September 3, 2021
Rembrandt
RembrandtはZen 3とVegaの組み合わせで構成される「Cezanne」の後継となるAPUラインナップです。Zen+マイクロアーキテクチャは、デスクトップ向けCPUラインナップは用意されません。つまり、Ryzen 9 6950X的なシリーズはなく、こちらは7000番台のZen 4ベースの「Raphael」というラインナップが後継となります。
Rembrandtは、Zen 3+マイクロアーキテクチャがベースとなっていてCPUがアップデートされている他方で、GPUもVegaからRDNA 2にアップデートされています。最大CU数は12基になると見られているので、PS5やXSXほどのグラフィック性能は望めませんが、従来のAPUに比べるとグラフィック性能は格段に上昇することにはなるんじゃないでしょうか(多分Mac Proの性能の変化を見れば大体どれくらいVegaとRDNA 2で性能差があるのかわかると思うので今度まとめます)。
採用される製造プロセスは6nmのN6プロセス。半導体の需要が高い中ままですが、割と(5nmよりかは)成熟しているプロセスなのでまだ供給の問題はAppleのそれよりかは少ないのかなとはおもいます。
量産開始
で、その「Rembrandt」の量産が既に始まっているとのことです。これは、予想よりも早い段階でリリースされるということみたいで、製品のロンチ自体が来年第1四半期、早ければそれよりも早め(今年年末?)に登場する可能性もあるとのこと。時期的には年末商戦気になるわけですが、Zen 3の3D V-Cacheモデルと同じタイミングでのリリースになるのかもしれませんが。
ただ、AMDの慣例に合わせるとCESで登場するというのが妥当なんじゃないかとも思っていて、多分年末リリースは現実的ではなく、CESでモバイル向けのCezanne(UとH)が登場して、搭載デバイスも登場すると考えたほうがいいでしょう。実際、Alder Lake-M/Pもそのあたりで出てくるかもしれませんしね。
6つのバリアント
Greymon55氏のスレッドのツイートからは、中国本土のAMDのパッケージング向上でパッケージされているようですが、来年の上半期に6つの新製品を完成させる予定とのことです。これは6つのSKUと解釈していいのでしょうか(あるいは6つのダイの種類?)。
とするのであれば、Ryzen 3、Ryzen 5、Ryzen 7とHシリーズになるのでしょうか(にしてもHでRyzen 9はでてくるだろうから数が合わねぇ)?これは続報を待つしかなさそうですね。
デスクトップ向けは・・・
まあ毎度のごとくデスクトップ向けのAPUはモバイルよりも後の登場になるでしょう。
デスクトップ向けでは、1718ピンのLGAソケットを採用した「Socket-AM5」を初めて採用すると言われていて、採用マザーも同時に登場するはずですが、AMD的に初めてのソケットをCPUではなくAPUで出していいのでしょうかね。AMDは、デスクトップ向けAPUを自作向けに出さないことがしばしばあるので、若干不安。特にミニPCとか作ろうとしている人からすればどうなるか気になると思います。