AMDは昨夜、プロ向けGPU「Radeon Pro W7700」を発表しました。
Radeon Pro W7700
Radeon Pro W7700は、ハイエンドのプロ向けGPUで、すでに登場している「Radeon Pro W7800」と「Radeon Pro W7600」の中間のモデルとなります。
W7700 | |
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CU数 | 48 |
FP32性能 | 28.3 TFLOPS |
メモリ | 16GB GDDR6 |
最大メモリ帯域 | 576GB/s |
メモリバス | 256bit |
Infinity Cache | 64MB |
TBP | 190W |
Radeon Pro W7700は、RDNA 3をベースにしており、TSMC 5nmで製造されています。
48基のCmopute Unitsを搭載しており、CUあたり1基のRay Acceleratorも搭載しています。そのため、ハードウェアレイトレーシングに対応しています。メモリは16GB GDDR6で帯域幅は576GB/sとなっています。
理論性能は、28.3 TFLOPSとなっています。
注目したいのは、DisplayPort 2.1への対応です。ゲーミングGPUである「Radeon RX 7700 XT」では、ケーブルあたり25.9GbpsのDisplayPort 1.4ですが、「Radeon Pro W7700」はケーブル52.2GbpsのUHBR 13.5対応のDisplayPort 2.1に対応しています。これによって、より高解像度のディスプレイや高いリフレッシュレートのディスプレイに耐えうる出力となりました。
性能
実際の性能は、競合となるAmpere世代の「RTX A5000」「RTX A4500」「RTX A4000」そして、Ada Lovelaceの「RTX 4000 SFF Ada」よりも安くて高い性能を誇るとしています。
グラフィックスや各種アプリケーションの総合性能指標である「SPECViewperf Geomean」がこれらの競合と比べて最も高いのに対して、最も安価に入手できるとしています。その差はRTX A5000とW7700で倍以上の価格差があるとしています。
その他、Autodesk 3ds Max、Dassault Systemes CATIA、PTC Creo、Autodesk Maya、Siemens NX、Dessault Systems SOLIDWORKSといったアプリケーションと、エネルギー、薬品分野でもこれらの競合製品より高い性能を持つとしています。
AMDはNVIDIAよりもコストパフォマンス面で優れていることをアピールしています。
価格と発売
希望小売価格は999ドル~。
11月13日に発売されているとのことです。OEMからの搭載製品は11月から販売されるとしています。