Ubuntuの開発を主導しているCanonicalと、Snapdragonシリーズを中心に様々な半導体を設計しているQualcommは業務提携したことを発表しました。
提携
今回の提携によって、Qualcommの製品登場の時間短縮や、性能を維持しながらのセキュリティの向上などにつながるとしています。QualcommはCanonicalのCanonical’s silicon partner programに参加します。
提携のターゲットは主に組み込みや産業向けなど幅広い分野となっています。
Qualcommは、Googleなどとも提携してニュースリリースを公開するなど「Snapdragon X Elite」の登場に向けて業界を巻き込んで準備を進めているのでその一環でもあると見られます。特にSnapdragon X Eliteは、登場時にWindowsとともにLinuxのデモも行っており、QualcommはWindows以外での使用用途も考慮していることが考えられます。
Ubuntu Proも拡大
またCanonicalは、Ubuntu Proを組み込み製品にも拡大することを発表しています。
Ubuntu Proには、LTSのセキュリティパッチなどが提供されるサポート期間が通常5年間のところ、10年に延長されるなどの特典が付与されています。
今回のQualcommの件も合わせて、IoT分野でのUbuntuの存在感が増しそうです。