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GCC 14、IA-64(Itanium)のサポートを終了

3行まとめ

現在開発が進むGCC 14では、IA-64のサポートが含まれないことがわかりました。

GCC 14

GCC 14は、間もなくリリースが予定されている次期GCCバージョンで、C23などの機能への対応が見込まれるコンパイラソフトウェアです。GCC 14の変更ログに「IA-64」が廃止されることが明記されました。

IA-64は、Intelが32bitのx86の後継の64bitアーキテクチャとして開発した命令セットで、Itaniumにて採用されました。しかし、AMDが投入したamd64(x64)が主流となり、結局Intelもintel64としてamd64を採用したため普及せず、結果2017年を最後に製品の投入がなくなり、2021年を持って出荷が完了し、廃止されました。

その後シェアも大幅に低下し、Linux 6.7ではサポートが廃止されていました。なお、直前にリリースされたLinuxのLTS、Linux 6.6では引き続きサポートが続いていますが、こちらも2026年までにサポートが終了します。

GCCのリリースノートによると、長らくメンテナンスされてないIA-64ターゲットのコードを、GCC 14で削除するとされており、これによってLinuxとGCCという主要な開発ツールにてサポートが終了したことになり、かなり絶望的な状態となっており、採用システムでは早めの更新などが求められそうです。

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