昨日行われたBuildにて、Microsoftが「Snapdragon X」シリーズを搭載した「Surface Pro」と「Surface Laptop」を投入したことを皮切りに、各メーカから「Snapdragon X」シリーズSoCを搭載したPCが登場しました。

Snapdragon X

「Snapdragon X」シリーズは、Qualcommが提供しているSoCであり、「Snapdragon X Elite」と「Snapdragon X Plus」の2ラインナップ、そしてそこから複数のバリアントが展開されています。

これらのSoCは全て、Microsoftが規定した次世代のAI PCである「Copilot+ PC」認定に唯一合格するプロセッサとなっており、今回登場した全てのデバイスがAIの強化を謳っています。

ただし、Snapdragonは、IntelやAMDのプロセッサと異なり、Arm ISAである点については留意が必要です。

登場したデバイス

デバイスは、Microsoftの「Surface」シリーズのほか、Acer、ASUS、Dell、HP、Lennovo、Samsungから登場しています。

Microsoftは2-in-1モデルの「Surface Pro」と、クラムシェルタイプのラップトップデバイスである「Surface Laptop」をそれぞれ発表しています。

Acerは「Swift 14 AI」を投入しました。

Swift 14 AIは、14.5インチの2.5Kタッチスクリーンを搭載しており、SoCにはSnapdragon Xシリーズを搭載します。重量は1.36kgと14インチモデルにしてはそこそこ軽量となっています。

HPは消費者向けの「HP OmniBook X 14" Laptop AI PC」と企業向けの「HP EliteBook Ultra AI PC」を展開しています。EliteBookは、Microsoft Plutonにも対応しており、堅牢なセキュリティを実現しています。

OmniBook X 14" Laptop AI PCのみSoCの型がわかっており最大3.4 GHzで駆動する「X1E-78-100」を採用しています。

価格は、OmniBook X 14" Laptop AI PCが1TBで1,199.99ドル～、EliteBook Ultra AI PCが1,699.99ドル～となっています。

Lenovoは、個人向けに「Yoga Slim 7x」、法人向けに「ThinkPad T14s Gen 6」をそれぞれと投入しました。

ともにOLEDディスプレイを搭載しており、後者モデルは64 GBメモリを搭載可能です。

Lenovoらしく重量は軽量で、Yoga Slim 7xは1.28kg、ThinkPad T14s Gen6は1.24kgとなっています。

Yoga Slim 7xのみ価格が判明しており、24万9,700円～です。

ASUSはVivobookブランドから「ASUS Vivobook S 15」を発表しました。最大45W TDPに対応する熱設計を搭載しており、Whisper Modeで28dB未満の静音性を実現しています。

X Elite搭載モデルの価格が24万9,700円～です。X Plus搭載モデルも展開される予定となっています。

Dellは、XPS、Inspiron、Latitudeブランドから計5製品を展開しています。

個人向けは「XPS 13」「Inspiron 14」「Inspiron 14Plus」で、法人向けは「Latitude 7455」「Latitude 5455」が展開されます。

このうちXPS 13とInspiron 14 Plusは価格が判明しており、1,299ドル、1,099ドル～となっています。