kernel.orgが更新され、現在最新のLinuxカーネル「Linux 6.6」がLTSとなり長期サポートされることになりました。
Linux LTSC
Linuxカーネルは数バージョンに1つがLTSとなり長期リリースとなります。しっかりとしたリリースサイクルに基づくものではありませんが、その年内で最終のメジャーアップデートがLTSになる傾向があります。
Linux 6.6は10月29日にStableになった最新のカーネルです。この次のメジャーアップデートとなるLinux 6.7はすでにrc1がリリースされており、2024年に入ってStableになる見込みとなっています。Linux 6.6はIA-64をサポートする最終バージョンであるなどからIA-64では最後のLTSになる見込みです。
現時点で、Linux 6.6は2026年12月までサポートされる見込みとなっており、6.1/5.15/5.10と同時にサポートが終了します。LinuxカーネルはLTSのバージョンのサポートを段階的に縮小しており、最終的には2年まで短縮される見込みとなっています。つまり、来年のLTSが例年通り設定されたとすると、そのカーネルも合わせて2026年12月にサポート終了になる可能性は高いです。
なお、それ以外で現在サポートが続いているバージョンは5.4(2025年12月まで)、4.19(2024年12月まで)、4.14(2024年1月まで)の計7バージョンとなっています。
ちなみに、Linux 6.7では、マージウィンドウに史上最大の15,400もの変更が投稿されており、Copy-on-Write(CoW)のファイルシステム「Bcachefs」や、先述の通りIA-64のサポート終了、LoongArchやRISC-Vのサポート強化などの大きなアップデートとなる見込みです。Meteor Lakeへの各種対応なども気になります。