AMDは、COMPUTEX TAIPEIにて、次世代のEPYCを今年中にリリースすることと、その概要を発表しました。
Turin
現行のEPYCは性能型と大規模型の2つに分かれており、Zen 4アーキテクチャを採用し性能が高くHPC分野向けの「Genoa」と、高密度アーキテクチャZen 4cを採用しクラウドなどの物理コア数が求められる分野向けの「Bergamo」がリリースされています。これらはまとめて第4世代EPYCとなっています。
今回登場したのは第5世代EPYCで、コードネームは「Turin」です。引き続きイタリアの都市名のコードネームが使われています。
Turinは、Zen 5アーキテクチャを最大192コア採用し、論理プロセッサ数(スレッド数)だけでみると384スレッドにも及ぶ大規模なCPUとなっています。
今回はZen 5についても、このTurinについても概要が語られる飲みにとどました。Zen 5は今回の発表だけで、予測精度の向上やレイテンシの改善、AVXのスループット向上などが改良点として挙げられており、IPCが16%向上しています。Ryzen 9000シリーズでは、CCDあたり8コアCPUが搭載され、2基のCCDと1基のI/O Dieで構成された16コアCPUが登場していました。
一方で、Turinはパッケージ写真を見ると、12基のCCDを搭載しています。そのため、1つのCCDには16コア搭載されている事となり、RyzenとEPYCで異なる規模のCCDが採用されている事がわかります。
個人的に、これがTurinがZen 5cである可能性も拭いきれてないような気がしますが、大方の考えとして、EPYC用のCCDは16コアのZen 5が搭載されているということのようです。
また、ソケットは第4世代と互換性があるようで、そのまま置き換えることで換装できるようになるものと考えられます。
新しいTurinこと第5世代EPYCは今年後半に登場する予定となっています。