総務省は新たに「060」から始まる電話番号を携帯電話向けに開放することを明らかにしました。2日に情報通信行政・郵政行政審議会に諮問し、答えを待って12月中に開放される見込みとなっています。
060
電話番号には、電話番号の識別番号として最初の3桁に090/080/070、IP電話の場合050が与えられていますが、近年のスマートフォンをはじめとしたモバイルデバイスの普及に伴い電話番号の不足が発生しています。
当初、090のみだった携帯電話向けの番号も、平成11年(1999年)に電話番号自体が10桁から11桁に増やされ、平成14年(2002年)に080が開放され、平成25年(2013年)に070の一部(PHSに使われる番号を除く)が、平成26年(2024年)に070の全体(PHSとの番号ポータビリティの開始*1)が携帯電話向けに開放されてきました。
番号の数(番号容量)も090のみだった9千万番号から、090/080/070が利用可能な現在では2億7千万番号へと増加しているものの、現在は530万番号しか空き番号が無いとのことです。
そこで060から始まる番号を開放するというのが総務省の方針です。
総務省は、060から始まる電話番号についても、電気通信番号の使用に関する条件等を090/080/070と同一にするとしています。
時期
総務省はこの060の追加(「060番号の音声伝送携帯電話番号への開放」)に「事業者間における網間信号接続に係る規定の見直し」「固定電話番号等における番号ポータビリティに係る規定の見直し」の2点を加えた3点の変更を情報通信行政・郵政行政審議会に諮問しました。
10月3日~11月1日にパブリックコメントも募集するとのことです。
11月末までを期限とした答申の結果を待ち、速やかに総務省の省令「電気通信番号計画」を変更するとしています。この電気通信番号計画の改定の公布(今年12月見込み)と同時に060の開放のみ施行されます。
残る2点については令和7年(2025年)2月に残る2点が施行されます。
関連リンク
*1:PHSと携帯電話間を同じ電話番号で移行できる