Appleは先程、新型「MacBook Pro」を正式に発表しました。
新型MacBook Pro
新型MacBook Proも引き続き14インチと16インチの2サイズ展開となっています。
今回のアップデートは主にSoCの置き換えが中心です。ではそのSoCから順番に見ていきましょう。
Apple M4シリーズ
新しいMacBook Proシリーズには「Apple M4」シリーズSoCが搭載されています。
14インチモデルはM4・M4 Pro・M4 Maxから、16インチはM4 ProとM4 Maxから選択することができます。
今回選択可能なバリアントは次のとおりです。
ブランド | 高性能コア | 高効率コア | GPUコア | メモリ帯域 |
---|---|---|---|---|
M4 | 4 | 6 | 10 | 120 GB/s |
M4 Pro | 8 | 4 | 16 | 273 GB/s |
M4 Pro | 10 | 4 | 20 | 273 GB/s |
M4 Max | 10 | 4 | 32 | 410 GB/s |
M4 Max | 12 | 4 | 40 | 546 GB/s |
M4 Proは、10P4Eの14コアCPUL+20コアGPUが最大構成、M4 Maxは12P4Eの16コアCPUに40コアGPUが最大構成とそれぞれなっています。
また、新しく登場したApple M4 Maxはメディアエンジンが強化されており、ビデオエンコードエンジンとProResアクセラレータがそれぞれ2基となっています。
性能を見ますと、M4搭載MacBook Proは、M1と比較して最大3.4倍、M1 MaxとM4 Maxの比較では最大3.5倍の性能向上を果たしている他、Intel Macから見ますと、最大27倍に高速なワークロードも存在しています。
もちろん、GPUはハードウェアアクセラレートに対応したレイトレーシングとメッシュシェーディングをサポートしており、AAAタイトルのゲームを快適に遊ぶことが可能です。
16コアのNeural Engineは38 TOPSの演算性能を提供します。
メモリ
そして、Apple M4の構成には協力なメモリも搭載されています。
MacBook Proも最下位モデルは16GBからのスタートとなっており、8GBモデルは廃止されました。
メモリラインナップは、M4が16GB/24GB/32GB、M4 Proが24GB/48GB/64GB、M4 Maxが36GB/48GB/64GB/128GBとなっています。なお、M4 Maxの48GB以上のメモリラインナップは上位のM4 Maxでのみ選択可能となっています。
M4は120 GB/s、M4 Proは273 GB/s、M4 Maxは最大546 GB/sにもなる非常に高い帯域を実現しており、AI対応Windows PCの4倍の帯域です。これによってAIの研究者たちは2,000置くパラメータを持つ大規模モデルを簡単に操作することが可能になりました。
おそらく、M4 ProとM4 MaxはLPDDR5x-8533メモリを採用していると見られ、M4 Proは256-bitインターフェイス、M4 Maxは下位モデルが384-bit、上位モデルが512-bitのインターフェイスを有していると考えられます。
物理接続
物理接続も若干変わっています。
まず、全モデル共通してMagSafe 3ポート、3.5mmイヤフォンジャックが左側、HDMIポートとSDXCスロットが右側にあります。
そして、左側に2基、右側に1基あるUSB-Cですが、M4はこれがThunderbolt 4、M4 Pro/M4 Max搭載モデルはこれがThunderbolt 5となっています。
Thunderbolt 4は最大40Gbpsのデータ転送に対応し、Thunderbolt 5は非対称通信で最大120Gbpsのデータ転送に対応しています。
ワイヤレス
ワイヤレスでは、Wi-Fi 6EとBluetooth 5.3に対応しています。
ディスプレイ
ディスプレイは「Liquid Retina XDRディスプレイ」を搭載しています。
解像度は、14インチモデル(正確には14.2インチ)は3,024 x 1,964(254-ppi)、16インチモデル(正確には)には16.2インチで3,456 x 2,234(254-ppi)となっています。
Liquid Retina XDRディスプレイは、バックライトがミニLEDの液晶ディスプレイで、1,000,000:1コントラスト比という高いコントラストを有しています。
また、輝度が向上しておりSDR時最大1,000ニト、HDR時最大1,6000ニトとなっています。
さらに、ProMotionにも引き続き対応し、リフレッシュレートは可変120Hzとなっています。
オプションで、Nano-textureガラスに変更することも可能です。
外部ディスプレイ
外部ディスプレイもまた強化されています。
M4とM4 Proでは、6K60Hzディスプレイ2台に対応しています。または、6K60Hz+4K144Hzの接続も可能です。なお、8K60Hzまたは4K240Hzの場合は1台までです。
M4は外部ディスプレイが2台まで接続できるようになっており、大きなアップデートといえます。
M4 Maxは、6K60Hz 3台と4K144Hz 1台の4台の外部ディスプレイをサポートしています。これに本体のディスプレイを合わせると5台のディスプレイを設定できます。
内蔵カメラ
デスクビューに対応する、おそらく超広角の12MPカメラとなっています。
センターフレームに対応しており、iPadと似たような前面カメラとなりました。
ストレージ
ストレージは、搭載するSoCによってラインナップが異なります。
まず、M4搭載モデルは512GB/1TB/2TBとなっています。
M4 Pro搭載モデルは512GB/1TB/2TB/4TBとなっています。
M4 Max搭載モデルは1TB/2TB/4TB/8TBとなっています。
筐体
筐体サイズ(奥行き x 幅 x 厚み)は、14インチが22.12 x 31.26 x 1.55(mm)、16インチが24.81 x 35.57 x 1.68(mm)となっています。
重量が搭載されるSoCによって異なっており、以下のとおりです。
14インチ | 16インチ | |
---|---|---|
M4 | 1.55kg | |
M4 Pro | 1.60kg | 2.14kg |
M4 Max | 1.62kg | 2.15kg |
発売と価格
新しいMacBook Proは11月8日に発売されます。
14インチモデルは248,800円~、16インチモデルは398,800円~となっています。
すでに予約は受け付けられています。