Raspberry Pi財団は現地時間27日、「Raspberry Pi Compute Module 5」を発表しました。
Raspberry Pi CM 5
「Raspberry Pi Compute Modue」は主に組み込みシステムで用いられているようなSBCで、マイクロプロセッサ・メモリ・ストレージと各種インターフェイスが搭載されているものです。Raspberry Pi Conpute Module 5(CM5)は、その最新世代となります。
全体的なアップデートが加えられているものの、前世代となるCM4との互換性は維持されています。
では、変更点を見ていきましょう。
CPUは、Broadcom BCM2712(4コア Crotex-A76 @ 2.4GHz)を採用しています。組み込みシステム向けとして、RTC(Real-Time Clock)が標準搭載となりました。更に署名付きセキュアブートも可能になりました。
メモリは、最大8GBから16GBとなり2倍になりました。採用されるメモリもLPDDR4-3200からLPDDR4-4267へとアップデートしており、メモリ帯域が向上しています。更にECCにも対応しており信頼性も向上しています。
ストレージも新たに64GB eMMCが選択できるようになっています。
外部インターフェイスの変更点として、USB 3.0のUSB-Aポートが2基搭載されています。これらのUSBポートは独立しており、同時に5 Gbpsの通信を行うことができます。また従来通りUSB 2.0ポートも搭載されているため、USBが3ポート利用可能です。
ワイヤレスでは、Wi-Fi IEEE 802.11 a/b/g/n/acとBluetooth 5.0 BLEに対応。オンボードとアンテナモジュールを切り替える電子スイッチも搭載しています。
その他のインターフェイスは次のとおりです。
- Up to 5 × UART
- Up to 5 × I2C
- Up to 5 × SPI
- 1 × SDIO interface
- 1 × DPI (parallel RGB display)
- 1 × I2S
- Up to 4 × PWM channels
- Up to 3 × GPCLK outputs
販売と価格
Raspberry Pi Compute Module 5は、順次発売されます。日本では、スイッチサイエンスがすでに製品ページを提供しており、評価版の提供も行われている他、KSYでも取り扱いが表明されています。
価格は45米ドル〜となっており、日本では8000円程度〜の提供となりそうです。