JEDECは、「CAMM 2」(Compression Attached Memory Module)メモリモジュールを規格化してリリースしました。
CAMM 2
現在、メモリで主流となっているモジュールは「DIMM」あるいは「SO-DIMM」です。これらのメモリはDDRにしか対応しておらず、近年薄型ラップトップに採用されているLPDDRメモリはオンボードではんだ付けされていることが多くなっています。
また、SO-DIMMはその構造上、超薄型の筐体に搭載することに向いておらず、結果として超軽量PCなどではオンボードのメモリが主流となっています。
CAMM 2ではこれら両方の欠点を解消しています。
CAMM 2は、DDR5とともにLPDDR5/5Xをサポートしているメモリモジュールです。これによって、LPDDRシステムでもメモリの換装・増設が可能となります。さらに、SO-DIMMと接続方法が異なっており、ソケットのような圧着型で搭載されます。これにより、薄型筐体にも適用しやすくなっています。
省スペース化という点ではユニークな点があり、1モジュールで2チャネルの接続が可能となっています。これによって、DIMM/SO-DIMMでは2チャネル実現に少なくとも2モジュール必要だったのが1つのモジュールで完結できるようになっています。
CAMM自体はDellが特許を持っていますが、Dellの技術供与によって標準化したようです。
DDR5とLPDDR5/5Xの両方をサポートしていることから、ユーザーが誤って規格の異なるメモリを実装しないように、取り付けの手順がDDR5とLPDDRで異なる仕様になっています。ピンの配置も異なります。
CAMM 2は主にラップトップとデスクトップをターゲットとしていますが、サーバーのような別のセグメントでも利用可能としています。