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Apple、小型化しM4/M4 Proを搭載した新型「Mac mini」を正式に発表 ~ 120GbpsのThunderbolt 5搭載も注目

3行まとめ

Appleは先程、新型「Mac mini」を発表しました。

新型Mac Mini

新型Mac miniの最大の特徴は小型化していることです。

従来のMac miniは19.7cmの正方形でしたが、新しいMac miniは12.7cmの正方形となっており、大幅に小型化しています。これに伴って軽量化も果たしており、重量もついに1kgを下回る0.67kg(M4搭載モデル)または0.73kg(M4 Pro搭載モデル)となっています。ちなみにMacBook Airは1.24kgです。

では、中身について見ていきましょう。

SoC

SoCには「Apple M4」と、新しく発表された「Apple M4 Pro」を搭載しています。

Apple M4は昨日発表されたiMacと、春に発売された「iPad Pro」にも搭載されている最新世代のApple Siliconです。

CPUは、Armv9のサポートが行われており、非常に大きなアップデートとなっています。CPUの素のパワーとしては大きく向上指定はいないものの、SVE/SMEのサポートによって、AI推論を含む特定のワークロードにおいて性能と効率の向上が見込まれます。CPUの性能はAffinity PhotoでのCPU性能はM2から1.6倍、M1から1.8倍の性能向上を果たしています。

そして、GPUはハードウェアレイトレーシング・メッシュシェーディングに対応しているM3と同等のものを搭載しており、Mac miniとして大きなアップデートとなっています。GPUのMetal 3のフルサポートに伴い、バイオハザードをはじめとしたAAAタイトルの全機能に対応しているのも特筆すべき点でしょう。World of Warcraftでのゲーム性能は、M2から1.4倍、M1から2.2倍に向上しています。

注目のAI性能ですが、16コアのNeural Engineは38 TOPSの演算性能を提供しています。

そして、Apple M4 Proも新たに発表されました。

Apple M4 Proは、M4のアーキテクチャをそのままにスケールアップしたチップです。最大10コアの高性能コアと4コアと高効率コアで構成された14コアCPU、20コアのGPU、16コアのNeural Engineをそれぞれ搭載しています。

GPU性能はそのままM4から2倍となっています。

メモリ

メモリ構成もかなり面白い事になっています。

まず、昨日発表されたiMacと同様に16GBからスタートとなっており、M4の場合は16GB・24GB・32GBのラインナップ、M4 Proは24GB・48GB・64GBのラインナップとなっています。

メモリ帯域は、M4が120GB/s、M4 Proは273GB/sとなっています。今回、M4からM4 Proでメモリ帯域が2倍以上に向上しており、おそらくメモリのアップデートが行われているものと見られます。

従来どおりであれば、M4 Proには256-bitのメモリコントローラを搭載しているはずなので、計算上LPDDR5x-8533のメモリを搭載していることが想定されます。

外部ポート

外部ポートも大きなアップデートを果たしているといえます。

まず、M4モデルもM4 Proモデルもともに全面にUSB 3(最大10Gbps)のUSB-Cを2ポート搭載しています。

注目すべきは背面です。

M4搭載モデルは、Thunderbolt 4を3ポート・HDMI、ギガビットイーサネットを搭載しています。M3モデルが2ポートのThunderbolt 4でしたので、1ポート増加しています。

Thunderbolt 4は、USB4プロトコルを内包し40Gbpsの帯域を有しています。

M4 Pro搭載モデルは、Thunderbolt 5を3ポート、HDMI・ギガビットイーサネットを搭載しています。

Thunderbolt 5は、対称通信で80Gbps、上下片方の通信を重視する非対称通信を利用することで120 Gbpsの帯域を実現する高性能汎用シリアルバス規格です。

なお、ともにギガビットイーサネットは、10Gbpsイーサネットに変更することが可能です。また、総じてUSB-Aは廃されています。

ディスプレイ出力

ディスプレイ出力も強化されています。

M4は

  • Thunderbolt経由の6K 60Hzを2基 + Thunderbolt経由の5K 60Hz の最大3台
  • Thunderbolt経由の6K 60Hzを2基 + HDMI経由の4K 60Hz の最大3台
  • Thunderbolt経由の5K 60Hz + ThunderboltまたはHDMI経由の8K 60Hzの最大2台

をサポートしています。

M4 Proは

  • Thunderbolt経由の6K 60Hzを最大3基の最大3台
  • Thunderbolt経由の6K 60Hzを最大2基 + ThunderboltまたはHDMI経由の8K 60Hzの最大3台
  • Thunderbolt経由の6K 60Hzを最大2基 + ThunderboltまたはHDMI経由の4K 240Hzの最大3台

をサポートしています。

なお、Thunderbolt経由のディスプレイ出力のプロトコルは、M4モデルはDisplayPort 1.4、M4 ProはDisplayPort 2.1となっています。

ワイヤレス

Wi-FI 6EとBluetooth 5.3に対応しています。

ストレージ

ストレージの展開は、M4を搭載するM4モデルに256GBが用意されています。

それ以外は、M4モデルが512GB・1TB・2TB、M4 Proモデルが512GB・1TB・2TBに加え、4TBと8TBのラインナップが用意されています。

発売と価格

新型Mac miniは11月8日発売の予定です。

価格は94,800円~、M4 Proモデルは218,800円~となっています。

すでに予約注文も開始されています。

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