錦です。
Radeon Pro VIIは、プロハイエンドワークステーション向けのGPUで、推奨小売価格は1,899ドルになっています。Radeon Pro VIIが狙う分野は デザインシミュレーション・放送局/メディア・HPCの3分野であり、それらに注力されているモデルになっています。
具体的には昨年の年始に登場したRadeon VIIをベースとして、機能をプロ向けに拡充したモデルになっています。
仕様
仕様としては、ストリーミングプロセッサが3,840コア、メモリは16GB HBM2、メモリバス幅が4096bit、メモリ帯域が1TB/sになっています。
浮動小数点演算性能が、単精度13.1TFLOPS、倍精度6.5TFLOPSとなっています。消費電力は250Wになっています。
対抗製品との比較(倍精度)
デザインシミュレーションの対抗製品として挙げられているのは、NVIDIAのQuadro GP100(倍精度 5.16TFLOPS)とQuadro GV100(倍精度 7.4TFLOPS)です。
Radeon Pro VIIは、これらの間の立ち位置になっていますが、GP100は7,796ドル、GV100は8,999ドルになっており、ともに4分の1の価格になっています。
対抗製品との比較(単精度)
放送/メディアの対抗製品としては、Quadro RTX 4000(7.1TFLOPS)やRTX 5000(11.2TFLOPS)とされていますが、実際にはQuadro RTX 5000と、RTX 6000(16TFLOPS)の中間に当たる性能になっています。
また、出力端子についてもmini Diaplay Portを6ポート搭載しており、8Kにも対応しています。また、8Kの処理にも対応しています。
メモリ帯域についても、Quadro RTX 5000が448GB/s、RTX 6000が624GB/sなのに対して、1TB/sもの帯域を有しているHBM2メモリを搭載しています。
マルチGPUの強化
Radeon Pro VIIには、Infinity Fabric Linkが搭載差されていて、マルチGPUのときの性能が向上しています。Infinity Fabric Linkは168GB/sの速度でGPU間の通信を行える専用ポートになっています。vRAMもECCに対応しています。
Infinity Fabric Linkの価格は199ドルになっています。
詳細な仕様