錦です。
AMDが28日に発表する予定のRDNA 2のビデオカード「Radeon RX 6000」シリーズですが、上から2番目のモデルになる、Radeon RX 6800 XTのコア「Navi 21 XT」を搭載するASUSのカード「ASUS STRIX」のクロックがリークされています。
Navi 21 XT (ASUS Strix) - Engineering Board
— Patrick Schur (@patrickschur_) 2020年10月25日
[3DMark11]
System 1
Avg: 2291 MHz
Median: 2373 MHz
Max: 2556 MHz
System 2
Avg: 2289 MHz
Median: 2301 MHz
Max: 2394MHz
System 3
Avg: 2092 MHz
Median: 2320 MHz
Max: 2489 MHz
TGP: 289 W
MCLK: 1000 MHz
Max = Peak
1/2
Here are some results with a TGP of 255 W. Don't ask me what's the difference between 255 W and 289 W models.
— Patrick Schur (@patrickschur_) 2020年10月25日
Probably more OC headroom and more stable boost clocks? 🤔
System 2
Avg: 2298 MHz
Median: 2357 MHz
Max: 2509 MHz
System 3
Avg: 1993 MHz
Median: 2342 MHz
Max: 2557 MHz
リーク元は、Patrick Schur氏。相変わらずアイコンが可愛いです。
1つ目のツイートがTGP 290Wでのクロック、2つ目がTGP 255Wでのクロックとなります。検証は、3D Mark 11で実施され、可変クロック、1000MHz(16Gbps)のメモリクロックとなっているとのこと。データをまとめます。
289W | 平均 | 最大 | 中央値 |
---|---|---|---|
System 1 | 2291MHz | 2556MHz | 2373MHz |
System 2 | 2289MHz | 2394MHz | 2301MHz |
System 3 | 2092MHz | 2489MHz | 2320MHz |
255W | 平均 | 最大 | 中央値 |
---|---|---|---|
System 2 | 2298MHz | 2509MHz | 2357MHz |
System 3 | 1993MHz | 2557MHz | 2342MHz |
最大値は、ピーク時のクロックを示しており、255Wでも非常に高いクロックで動作していることがわかります。特に、ほぼすべての場合において、最大値が2.5GHzを超えており、かなり高いクロックで動作していることがわかります。消費電力の差ですが、あまりないようにも見えますが、やはり290W(289W)のほうが平均クロックにばらつきがないように見えます。安定して高クロックを保てるのはやはり高い消費電力に設定されている場合でしょう。
同氏は、ドライバーに問題があったため、GPUのクロックが本来あるべきほど一貫していないことを指摘しており、このばらつきは市場に出回る前に修正されるものと見られます。
なお、このクロックはOCを利用した数値になっています。RX 6800 XTのクロックは、ゲームクロックが2015MHz、ブーストクロックが2250MHzとなっています。
RX 6700 | RX 6700 XT | RX 6800 | RX 6800 XT | RX 6900 XT | |
---|---|---|---|---|---|
コア | Navi 22 | Navi 22 | Navi 21 XL | Navi 21 XT | Navi 21 XTX |
CU | 40 | 64 | 72 | 80 | |
SP | 2560 | 4096 | 4608 | 5120 | |
ゲームクロック | 1815MHz | 2015MHz | 2040MHz | ||
ブーストクロック | 2105MHz | 2250MHz | 2330MHz | ||
メモリ | 12GB GDDR6 |
12GB GDDR6 |
16GB GDDR6 |
16GB GDDR6 |
16GB GDDR6 |
メモリバス | 192bit | 192bit | 256bit | 256bit | 256bit |
メモリクロック | 14Gbps | 16Gbps | 14Gbps | 16Gbps | 16Gbps |
メモリ帯域 | 320GB/s | 384GB/s | 448GB/s | 512GB/s | 512GB/s |
TBP | 290W | 320W | 320W |
消費電力
さて、消費電力290W TGP。これを皆さんはどう捉えますか。高いと捉えるか、妥当と捉えるか。お世辞にも低いとは捉えられない気がします。ここで注意しないといけないのが、これがTGPであるということ。TGPとTBPの違いを抑えておきます。
TGPは、Total Graphic Power。GPUダイのみの消費電力を指しています。一方 TBPは、Total Board Powerを指し、こちらはファンやLEDなどのグラフィックカード全体の消費電力を指しています。リークでは、RX 6800 XTのTBPは320Wとされています。
Radeon RX 6000シリーズは28日(日本時間29日)に発表されます。