錦です。
各ボードメーカーは、Radeonのローエンド向けGPU「Radeon RX 6400」搭載のグラフィックボードを発表しています。22日に発売されます。
RX 6400
Radeon RX 6400は、CESで発表されたローエンド向けのRadeonです。RDNA 2アーキテクチャを採用する最新世代で、Radeon RX 6500 XTよりも下位であり、AMDのdGPUの中ではこの世代で最下位のモデルということになります。
RX 6400は、当初単体での販売はなく、OEM向けになるとされていましたが、それが解禁された形です。
仕様
RX 6400といくつかの仕様を並べます。
RX 6400 | RX 6500 XT | RX 6600 | RX 6600 XT | |
---|---|---|---|---|
コア | Navi 24 XL | Navi 24 XT | Navi 23 XL | Navi 23 XT |
トランジスタ数 | 172億 | 172億 | ||
CU数 | 12 | 16 | 28 | 32 |
Ray Accelerrators |
12 | 16 | 28 | 32 |
SP数 | 768 | 1024 | 1792 | 2048 |
ゲームクロック | 2039MHz | 2610MHz | 2044MHz | 2359MHz |
ブーストクロック | 2321MHz | 2815MHz | 24911MHz | 2589MHz |
メモリ | 4GB GDDR6 |
4GB GDDR6 |
8GB GDDR6 |
8GB GDDR6 |
Infinity Cache | 16MB | 16MB | 32MB | 32MB |
メモリバス | 64bit | 64bit | 128bit | 128bit |
メモリクロック | 16Gbps | 18Gbps | 14Gbps | 14Gbps |
帯域幅 | 112GB/s | 144GB/s | 224GB/s | 256GB/s |
消費電力 | 53W | 107W | 132W | 160W |
リリース状況 | 1/19発売 | 発売済み | 発売済み |
RX 6500 XTのうちCUが4基分削減されています。GPUコアには、Navi 24の小規模なものが採用されています。もちろん、その他の各仕様もRX 6500 XTより劣っていますが、半精度性能は7.13 TLOFPSと、PS5よりやや弱めの性能でフルHDゲームならある程度快適遊べる程度の性能があるはずです。
ハードウェアレイトレーシングにも対応しており、FSRも利用することができます。
特筆すべきは消費電力で、補助電力のいらない53Wとなっており、カードによってはスリムPCなどにも採用できるロープロファイルモデルが用意されているものもあります。
登場カード
価格は、ASRockの「AMD Radeon RX 6400 Challenger ITX 4GB」が2万5,278円で最安、高くてもGigabyteのEagleブランド「GV-R64EAGLE-4GD」が2万8,600円前後で3万円を下回っています。
カードは、ASRockとGigabyteの他、PowerColor、玄人志向、BIOSTAR、MSIから登場しています。Gigabyteと玄人志向は、ロープロファイルに対応しているモデルを発表しています。