錦です。
Wccftechによると、CESでの登場が期待されているRadeon RX 6000(RDNA 2)のエントリ向けラインナップとなる「Radeon RX 6500 XT」と「Radeon RX 6400」に採用されるエントリ向けGPU「Navi 24」は6nmで製造される可能性があることがわかりました。
RDNA 2の製造プロセス
RDNA 2(Radeon 6000シリーズ)はRadeon RX 6900 XT〜RX 6600が現状登場していますが、全てTSMC 7nmで製造されています。AMDは数世代前より最新のプロセスルールより少し遅れ気味のプロセスを採用する傾向にあり、7nmを2世代で利用しています。
そして、年明けのCESで登場すると見られるRyzen 6000番台(Rembrandt)ではTSMC 6nmが採用されることがほぼ確定しています。TSMC 6nmを採用するAMD製品はこのラインナップのみと見られていましたがそうではないようですね。
エントリ向けのRDNA 2 GPUとなる「Navi 24」はTSMCの6nmを用いて製造されるそう。具体的にはRDNA 2を6nmにシュリンクするような感じなのでダイのサイズがCUの減少率よりも大きく小さくなる可能性があります(ただ、6nmは実質7nmのマイナーアップデートとなっているので大きな性能の向上などは期待できない)。
Radeon RX 6500 XT
各モデルについて、Wccftechで簡単にまとめられていました。Nishiki-Hubで取り上げていない部分もあったのでお伝えします。
Radeon RX 6500 XTは、Navi 24の最上位となると見られているモデルです。これがNavi 24のフル仕様なのかどうかはわかりません。
CUが14基、SPが1024基搭載されていることがすでにわかっていて、コア数から見ても分かる通りエントリラインナップです。メモリインターフェイスは64bitの4GB GDDR6メモリを搭載し、16MBのInfinity Cacheを内蔵しています。帯域は232GB/sとこのグレードにしてはわりと高い帯域を持っています。GPUのクロックも2.8GHzを超えるとも言われており、具体的なクロックはまだわかりませんが、少構成だからこその高クロックが実現できるかもしれません。
消費電力は107W。それほど高い消費電力ではありませんが、電源ピンは必要みたいですね。登場はCESで発表、1月19日に発売となります。27日には競合のGeForce RTX 3050が発売される見込みなのでRadeonのが少し早い登場になるみたい。
ちょっと気になることとしては「マイニングアルゴリズムが動作しない」と書かれている点ですね。この点については再度調べて記事にします。
Radeon RX 6400
Radeon RX 6400はエントリ向けかつスリムPCのようなPC向けのGPUで、12基のCUと768基のSPというデスクトップディスクリートGPUとしてはかなり小規模な構成となっています。
RX 6500 XT同様、メモリインターフェイスは64bitの4GB GDDR6メモリを搭載し、16MBのInfinity Cacheを内蔵していますが、デフォルトでの帯域は112GB/sになっているとのこと(Infinity Cacheは232GB/s帯域)。
また、リファレンスモデルなどはロープロファイルにも対応しており、MateなどのスリムPCにも収まるフォームファクタとなっています。しかし、カスタムカードが登場する可能性は薄く、OEM向けの可能性が高いです(NUCのようなPC向けの可能性)。
RX 6400 | RX 6500 XT | |
---|---|---|
コア | Navi 24 XL | Navi 24 XT |
トランジスタ数 | ||
CU数 | 12 | 16 |
SP数 | 768 | 1024 |
ゲームクロック | ||
ブーストクロック | ||
メモリ | 4GB GDDR6 |
4GB GDDR6 |
Infinity Cache | 16MB | 16MB |
メモリバス | 64bit | 64bit |
帯域幅 | 112GB/s | 112GB/s |
消費電力 | 53W | 107W |
リリース状況 | 3月登場? | 1月登場? |
価格 |