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「Intel Arc」GPUの推奨環境やらResizableBARやらの制約や影響をまとめる

錦です。

Intelが販売をまもなく開始する「Intel Arc A7」シリーズですが、その詳細や制約について少しずつ明らかになってきましたのでご紹介します。

推奨されるCPU

Intelは、新しく登場するIntel Arc GPUについて、推奨されるプロセッサを明らかにしています。同社はIntel Iris Xe Max GPUのときも対応GPUとして使えるプロセッサを制限したのでこれは驚くようなことではありません。むしろ、しっかりと互換性を示してくれるのはたすかるものです。

あと、Xe Maxのように要求ではなく推奨なのでこのプロセッサ以外でも動作するようです。

  • 第10世代以降のIntel Coreプロセッサ
  • Ryzen 3000以降

おおよそ2019年~2020年以降に発売されたプロセッサを推奨としており、チップセットについては、ResizableBAR(AMDではSmart Access Memory)をサポートしているIntel 400番台以降、AMD 500番台以降を推奨しています。

ResizableBARの有無

TechPowerUpがIntel Arc A7シリーズについての記事で、ResizableBARを無効にした状態では性能が1/4低下低下することがわかりました。IntelがResizableBARのサポートを要求している理由がおそらくこれです。

Intel Arc自体はPCIe 4.0の接続を持っていますが、PCIe 3.0でも性能劣化はほとんどないのですが、ResizableBARでは大きく性能が劣化するようです。TechPowerUpが計測した「Assassin's Creed Valhalla」のベンチマークを見ると、1/4どころか大幅にフレームレートが下がることがわかります。

つまり、Intel Arcが最も性能を発揮する構成は、ResizableBARが有効であるマザーボード・プロセッサに搭載されたPCIe 4.0以降の端子に接続するということになります。

データセンターでの使用

その他、Intelはデータセンターでの使用を禁止しませんでした。NVIDIAGeForceをデータセンターや研究での利用を禁止している他、マイニングなどの利用も制限しています。

Intelも多分データセンターではデータセンター向けの製品を使ってほしそう(XeonとCoreの関係を見て)なのですが、まだデータセンター向けの製品が充実していないためなのか、禁止する条項をライセンスに含みませんでした。

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