Appleは先程、新世代のモバイル向けSoC「A17 Pro」を正式に発表しました。
主な仕様
A17 ProはiPhone 15 Proシリーズに搭載される最新世代のSoCで、3nmで製造されます。おそらく、TSMCのプロセスで製造されています。
CPUは2コアの高性能コアと4コアの高効率コアで構成されています。
GPUは6コアとなっています。それではそれぞれを詳しく見ていきます。
製造プロセス
製造プロセスは、ファウンドリは明かされていませんがEUVの3nmで製造されていることが明らかにされました。これは世界で初めての製品となっています。
トランジスタは190億基搭載され、Apple A16 Bionicから30億基増加しています。
CPU
CPUには新しいアーキテクチャが採用されており、性能コアは前世代より10%性能が向上しています。
一方、Eコアは競合他社に比べてワットあたりの性能が3倍としています。
GPU
今回最も大きな変更が加えられたのはGPUです。
GPUは5コアから6コアに強化されており、ピーク時のパフォーマンスが20%向上しています。更にメッシュシェーディングに対応しています。また、M1と同じアーキテクチャで4コアのApple A14 Bionicと比較してGPUは70%高速であるそうです。
そして、ついにAppleもハードウェアレイトレーシングに対応しました。Appleの説明によると、レイトレ時の性能でApple A16 Bionicに対して4倍高速であるとしています。
もちろん、Metal 3の機能にも対応し、MetalFX Upscalingなどの機能にフルで対応します。
この発表の中で、BIOHAZARD VILLAGEなどがiPhoneに移植されることが明らかにされました。
Neural Engine
Neural Engineは16コアですが、アップデートされ2倍高速になり、1秒間に35兆回の演算が可能になりました。
GPUと協調して動作する機能も統合されています。
その他
その他のアクセラレーターの部分では、ついにAV1デコーダが統合されているほか、ProResが4K60fpsで処理出来るようになりました。
そして、USB 3 10Gbpsを処理出来る新しいUSBコントローラが搭載されています。