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Apple、新型「iPad mini」を発表 ~ 「A17 Pro」を搭載しApple Intelligenceに対応

3行まとめ

Appleは先程、新型「iPad mini」を発表しました。

新型iPad mini

新型iPad mini(出典:Apple)

第7世代となるiPad miniですが、名称はiPad mini(A17 Pro)となっています。近年Appleは、iPadの正式名称にチップ名を記述しており、この命名法則に則った形になるでしょうか。

SoC

新型iPad miniには、iPhone 15 Proにも搭載され、Apple Intelligenceに対応する「A17 Pro」を搭載しています。

A17 Proの仕様は、2コアの高性能コアと4コアの高効率コアから構成された6コアCPU、5コアのGPU、16コアNeural Engineとなっています。iPhone 15 ProのA17 ProからGPUが1基無効化されています。前世代iPad miniに搭載されたApple A15 Bionicでは、iPhone 13シリーズに搭載されたものと比べてクロックが低く設定されていたこともあり、新型iPad miniでも若干の弱体化が図られている可能性があります。こちらは分かり次第お伝えします。

A17 ProのNeural Engineは、35 TOPSの演算性能を有しており、A15から見れば理論性能で2.21倍高い性能となっています。また、Apple Intelligenceのためメモリも8GBとなっています。

A15 Bionicを搭載している第6世代iPad miniと比較して性能は、CPUが30%、GPUが25%向上しています。

またGPUでは、ハードウェアレイトレーシングに対応しているなど、Metal 3の全機能をすべて包括しているため、バイオハザードをはじめとしたAAAタイトルにも対応している点も重要です。

A17 ProはTSMC N3で製造されているはずです。

Apple Pencil Pro

新型iPad miniでは、Apple Pencil Proに対応しています。他方で、第2世代Apple Pencilとの互換性はなくなりました。

Apple Pencil Proは、M2 iPad AirとM4 iPad Proで初めて採用された新型のApple Pencilで、ペンの側面を強く押すことで、線の太さやペンの種類、色をすぐに切り替えられるツールが表示されるスクイーズや、バレルロール、触覚フィードバックに対応しています。

さらに、M2 iPad Proで対応したApple Pencilによるホバーにも対応しています。

なお、Apple Pencil(USB-C)には引き続き対応しています。

ワイヤレス

ワイヤレスが強化されています。

Wi-Fi 6Eに新たに対応し、最大2倍高速の通信が可能としています。また、Bluetooth 5.3に対応しています。

Cellularモデルでは、5Gに対応しています。

コネクタ

USB-Cコネクタを搭載していることには変わりませんが、USBの帯域が5bpsから10Gbpsに強化されています。おそらくUSB 3.2 Gen 2への対応が図られています。

また、これに伴い、外部ディスプレイの要件が緩和され最大4K 60Hzとなっています。

残念ながら、Stage Managerによる拡張ディスプレイには対応していないと見られているので、使用できる場面というのは限られるかもしれませんが、嬉しい変更点でもあります。

ストレージ

ストレージは、64GBモデルが消え、128GB/256GB/512GBの3展開となっています。

その他

基本的にそれ以外の変更点はありません。

ディスプレイは、8,3インチのIPS液晶で、解像度が2,266 x 1,488(326-ppi)、輝度が500-nitとなっています。ディスプレイの加工には、耐指紋性撥油コーティング・フルラミネーション・反射防止コーティングが施されています。

背面カメラは、12MP/F1.8の広角カメラで、最大5倍の光学ズームに対応しています。iPad miniにはフラッシュライトが搭載されているのでTrue Toneフラッシュにも対応しています。唯一の変更点として、スマートHDR4に対応しています。

ビデオ撮影では、最大4K/60fps、最大1080p/240fpsスローモーションに対応しています。

前面カメラは、12MP超広角カメラとなっており、被写体が動いても画角で追いかけるセンターフレームに対応しています。

ボタンの位置・種類に追加はなく、トップボタンに内蔵されたTouchIDが認証方法となっています。

カラーバリエーション

iPad miniのカラー、左から スペースグレイ・ブルー・パープル・スターライト(出典:Apple)

カラーバリエーションは、スペースグレイ・ブルー・パープル・スターライトの4色展開となっています。

全体的に淡い色となっており、パープルとスターライトは前世代のiPad miniにもあるカラーですが結構違うみたいです。

発売と価格

新型iPad miniは10月23日発売で、すでに予約を受け付けています。

Wi-Fiモデルの価格は、128GBが78,800円、256GBが94,800円、512GBが130,800円となっています。

Wi-Fi+Cellularモデルの価格は、128GBが104,800円、256GBが120,800円、512GBが156,800円となっています。

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