Apple、AI等アクセラレータ間の高速通信規格を策定する「UALink Consortium」に加盟

3行まとめ

Appleが「UALink Consortium」に加盟した事がわかりました。

UALink

「UALink」は、AMD、Intel、Broadcom、Cisco、HPE、GoogleやMicrosoftなどが支援するアクセラレータ間通信の規格です。NVIDIAの「NVLink」に対抗して策定されたものになっています。

主なターゲットとなっているのはやはりAIアクセラレータをはじめとしたHPC向けアクセラレータとなっており、最大1,000基のアクセラレータを200 GB/sの帯域で接続することができる様になっています。

UALink Consortiumは、このUALinkを策定するコンソーシアムです。今回、AppleやAlibaba Cloud、Synopsysが加盟しました。

AppleのAIアクセラレータ?

UALinkは、GPGPUのようなアクセラレータ間の通信規格です。加盟する企業も、AMDやIntelのようなAIアクセラレータ・GPGPUを開発する企業、GoogleやMicrosoftといったクラウド事業者、HPEといったプラットフォームのベンダーとなっており、Appleはかなり異色の存在です。

Appleは、統合グラフィックスやNeural Engineなど、独立したハードウェアアクセラレータを有しておらず、UALinkに関わりがあるとは言い難いですね。一方で、Apple Intelligenceにおいて、Private Cloud Compute用のサーバーをApple Siliconで構築するなど、将来的にこのUALinkを活用したクラスタが開発される可能性はあります。

個人的には、UALink並にAppleと相性が良さそうなチップレット間インターコネクトのUCIeの動向も気になるところではありますね。

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