
Qualcommは、同社第2世代目となる独自アーキテクチャに基づくPC向けArm SoC「Snapdragon X2 Elite」シリーズを発表しました。
Snapdragon X2 Elite
「Snapdragon X2 Elite」は、第3世代Oryon CPUに、Adreno X2 GPU、80 TOPSのHexagon NPUを搭載する製品群です。
具体的なファウンドリは不明ですが3nmで製造されているとしています。
Snapdragon X2 Eliteシリーズは、「X2E-96-100」「X2E-88-100」「X2E-80-100」の3製品から展開されます。この内、最上位の「X2E-96-100」は「Snapdragon X2 Elite Extreme」というブランドで展開されます。
| X2E-96-100 | X2E-88-100 | X2E-80-100 | |
|---|---|---|---|
| CPU総コア | 18 | 18 | 12 |
| コア構成 | 12Pr+6P | 12Pr+6P | 6Pr+6P |
| マルチコア ブースト クロック |
4.4 GHz | 4.0 GHz | 4.0 GHz |
| 1コア ブースト クロック |
5.0 GHz | 4.7 GHz | 4.7 GHz |
| 2コア ブーストクロック |
5.0 GHz | 4.7 GHz | 4.4 GHz |
| Pコア ブースト クロック |
3.6 GHz | 3.4 GHz | 3.4 GHz |
| キャッシュ | 53MB | 53MB | 34MB |
| GPU | X2-90 | X2-90 | X2-85 |
| GPU クロック |
1.85 GHz | 1.7 GHz | 1.7 GHz |
| NPU TOPS | 80 TOPS | 80 TOPS | 80 TOPS |
| 最大メモリ容量 | 128GB以上 | 128GB | 128GB |
| メモリタイプ | LPDDR5x | LPDDR5x | LPDDR5x |
| 速度 | 9523 MT/s | 9523 MT/s | 9523 MT/s |
| メモリバス幅 | 192-bit | 128-bit | 128-bit |
| メモリ帯域幅 | 228 GB/s | 152 GB/s | 152 GB/s |
CPU
CPUは、第3世代Oryonを採用しています。Snapdragon Xが2世代目にも関わらず第3世代なのは、昨年投入されたSnapdragon 8 Eliteに採用されたのが第2世代となるためです。第2世代はPC向けには展開されませんでした。
今回最も大きな変更となるのはコア数の増加です。初代Snapdragon X Eliteでは、ハイブリオッド構成ではなく、最大12コアが単一のアーキテクチャで構成されていましたが、X2 Eliteでは、12コアのプライムコアに加えて、6コアの高性能コアが追加されたハイブリット構成となっています。
これによって最大18コアのCPUを実現しています。コア数の増加によってキャッシュも、合計53MBまで増加しています。
また、X2E-96-100では、1コアまたは2コアブーストでの最大クロックが5 GHzに到達しています。5 GHzに到達するのはArm SoCとして初めてで、シングルスレッド性能が大幅に向上しています。
メモリ
また、メモリも強化されており、X2E-96-100ではバス幅が192-bitまで拡張されています。さらに、9,523 MT/sのLPDDR5xに対応していることも相まってメモリ帯域幅は最大228GB/sとなっています。
さらに、X2E-96-100は16GBのDRAMが3スタックの48GBメモリがパッケージに同梱されています。Apple SiliconやLunar Lakeと同様にパッケージにメモリを統合することで、より柔軟なデバイスの設計が可能になったと考えられます。
GPU
GPUについては詳細は明かされていませんが刷新されているとのこと。電力効率が2.3倍向上しているそう。
GPUについては、メモリ帯域の改善が大きく影響すると考えられるので、ゲーミング性能に期待したいところ。
NPU
Hexagon NPUは、NPU単体の性能が80 TOPSに向上しています。
X1が45 TOPSなのでほぼ倍ですね。今回、パッケージとしての理論性能が公開されていませんが、おそらく100TOPSを超え、120~130TOPS程度であると考えられます。
その他
その他、PCIeのサポートが強化されており、PCIe 5.0が12レーン、4.0が4レーンの合計16レーンをサポートしています。これによってより多彩で高速なストレージなどを利用することが可能になっています。
登場時期
搭載製品の登場時期は2026年前半ごろになる見込みです。
現時点で搭載製品の価格や、具体的なベンダーも明かされていません。これは年末にかけて公開されていくことになるのでしょう。