錦です。
HotHardwareがAlder Lake-SのCPUのGeekbench v4の結果をリークしています。おそらくES品です。
仕様をまとめます。
- 16コア24スレッド(8C16T+8C8T)
- 2.19GHz(2.2GHz)ベースクロック
- 27.2GHzブーストクロック
- 30MB L3キャッシュ
16コア24スレッドというコア数・スレッド数になっている理由は、Armのbig.LITTLEに相当する「Intel Hybrid Technology」によるもので、8コアがCore系統のマイクロアーキテクチャ「Golden Cove」、残り8コアがAtom系統の「Gracemont」になっているからです。「Golden Cove」ではHyper Threadingに対応しているので8コア16スレッドですが、「Gracemont」は対応していないので8コア8スレッドになっています。それらの合計が16コア24スレッドになっています。
ブーストクロック27.2GHzは、明らかにおかしな数値であり、Geekbench側のエラーとみられます。VideoCardzは、8または10の乗算であると推測していて、実際のブーストクロックは約2.7~3.4GHzになるとのこと。また、周波数が「Gracemont」のものを取得されている可能性があり、Golden Coveはクロックが3.4GHzよりも高まる可能性があります。
あと、システムに搭載されているメモリがDDR5であることにも注目します。Alder Lake-SはDDR4とDDR5の両方をサポートする見込みとなっています。メモリクロックは1MHzになっていますが、これもエラーであると見られます。
スコアは、シングルが6436、マルチが47870となっています。このスコアはi9-10900Kの6720/45000と比較して、マルチは上回るもののシングルでは下回ります。ESヒント見られているので、クロックは低めに設定されている可能性がありますが、それでi9-10900Kに匹敵しているのならば、Alder Lakeはi9-10900Kと比べて大幅に高い性能が出ると期待できますね。
Alder Lake-Sは、Intelのデスクトップ向けCPUでは初めて10nmを採用するであろうCPUシリーズになっています。第12世代プロセッサになる見込みで、ソケットがComet Lake/Rocket LakeのLGA 1200から、LGA 1700に変更されます。で、メモリの部分で触れたように、Alder Lake-SはDDR4とDDR5の両方をサポートしています。
製品は今年後半に登場する予測になっています。