錦です。
protocolがQualcommが次期SoCでAV1コーデックにネイティブ対応すると伝えています。
AV1
AV1コーデックはGoogleやAmazon、Netflixなどが中心となって結成されているAlliance for Open Media(AOMedia)が策定したロイヤリティフリーライセンスの動画コーデックです。従来のVP9コーデックよりも圧縮効率が向上していることもあり、トラフィックを抑える目的でいくつかのサービスですでに採用されています。
ソフトウェアでは、ChromeやFirefoxがデフォルトで有効化している他、ハードウェアでは、AMDはRyzen 6000番台とRDNA 2 GPUでAV1をネイティブサポートしている他、IntelはXe Graphics搭載(Tiger Lake)から、NVIDIAはAmpere世代からサポートしています。
スマホSoCでは、MediaTek製SoCと、SamsungのExynos 2200がハードウェアデコーダを統合していますが、QualcommとAppleは対応していませんでした。この内、AppleはAOMediaに参画していますが、QualcommはAV1について開発していない状態となっています。この状況が変わるみたいです。
Protocolによると、SM8550というコードネームで開発されている次期Qualcomm製SoCではAV1のネイティブサポートが行われるとのこと。Snapdragon 8 Gen 1がSM8450、888が8350なので、SM8550は次期Snapdragon 8シリーズ(Snapdragon 8 Gen 2)になるものと見られています。
同サイトが伝える状況を提供した人によると、AdrenoがAV1エンコーダを搭載し、ネイティブで対応することになるとのことです。
スマホSoCの巨匠がAV1をサポートしたことは業界にとってもかなりいい影響を与えることになるでしょう。今後AV1が大きく普及することにはなりそうです。
なお、この報道の他、IT HomeもSnapdragon 8 Gen 2でAV1デコードをサポートすると伝えられています。