今回はネタよりに近ゴシップ的な記事だと思って見ていただければ幸いです。一応しっかり理屈には基づいていますが、実測値じゃないということだけ。
Apple M3シリーズが昨日、Snapdragon X Eliteの性能公式情報が一昨日登場して、今週はまだ水曜日ながらArmベースのPC向けSoCがアツい一週間です。
両者の概要
ではまず、両者を比較してみましょう。
X Elite | M3 | M3 Pro | M3 Max | |
---|---|---|---|---|
CPU物理コア数 | 12 | 8 | 12 | 16 |
Pコア数 | 12 | 4 | 6 | 12 |
Eコア数 | 0 | 4 | 6 | 4 |
定格クロック | 3.8GHz | |||
最大クロック | 4.3GHz | |||
製造プロセス | 4nm | 3nm | 3nm | 3nm |
GPUコア数 | 不明 | 10 | 18 | 40 |
GPU理論性能 | 4.6 TFLOPS | |||
最大メモリ | 64GB | 24GB | 36GB | 128GB |
メモリ帯域 | 136GB/s | 102.4GB/s | 153.6GB/s | 307.2GB/s |
共に、Arm ISAを採用するものの、アーキテクチャを自社で開発したプロセッサを積んでいます。大きな違いとしては、Appleがヘテロ構成であるのに対して、Snapdragonがホモ構成であるという点です。
今回は、これらの4つのSoCをそれぞれ公式情報だけで比較するという企画です。といっても、両方とも実機が提供されたわけではなく、Appleなんかは既存製品の性能を比較することにします。
比較方法
今回は、Geekbench 6で比較します。Snapdragon X EliteについてはQualcommが提供した情報を、M3については、M2からの性能向上率をM2のスコアに足すという方法にします。
GPUは、クロックが変わらない前提で、Qualcommが比較に使用したM2のスコアを1.2倍したものをM3のスコアとし、M3のスコアから1コアあたりの性能を算出、18倍、40倍してM3 Pro/M3 Maxの性能にしています。まあ、まともにやればこんな検証方法にはならないわけです。
Snapdragon X EliteはQualcommが提示したパフォーマンス重視の構成Aと、効率重視の構成Bで分けます。
構成A | 構成B | |
---|---|---|
2コアターボ | 4.3GHz | 4.0GHz |
全コアターボ | 3.8GHz | 3.4GHz |
メモリ | LPDDR5X-8533 | LPDDR5X-8533 |
ディスプレイ | 16.5" LCD 3,840 x 2,160 |
14.5" OLED 2,880 x 1,800 |
厚み | 16.8mm | 15mm |
デバイスTDP | 80W | 23W |
バッテリー | 87Wh | 58Wh |
結果
CPU Single
Geekbench 6の結果はこんな感じ。
やはり、もとから割りと拮抗していたところにAppleが30%高いシングル性能を示したことから、M2<Snapdragon <M3という結果になりました。
CPU Multi
一方でマルチ。下位グレードのM3はX Eliteに破られた他、M3 Proについても、構成Aが上回っています。
しかし、12P4Eという大きなCPUで登場するM3 Maxは構成Aを大きく上回りました。おそらく、同じコアで揃えると、マルチ性能はAppleのほうが上手となるのでしょう。
GPU
GPUはGFXBench Aztec Ruinsで比較します。
GPUはX EliteがM2と同等であったため、M3シリーズが大きくリード。そもそもProやMaxグレードはGPUの規模が2倍4倍程度違うので、このような結果になって当然でしょう。
〆
今回はデータだけを並べて考察すくなめでしたが、実際にMacBookの実機が出てきたときにはしっかりと考察をつけますのでお楽しみに!
では!