Intelは先程、第14世代Coreデスクトップ向けプロセッサを正式に発表しました。
ラインナップ
まずはラインナップを見てみましょう。
P/Eコア | コア/ スレッド |
Pコア ベース クロック |
Pコア ブースト クロック |
Pコア TB3.0 クロック |
Pコア TVBT クロック |
Eコア ベース クロック |
Eコア ブーストクロック |
iGPU | PBP | MTP | L3 | L2 | 価格 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
i9-14900K | 8P16E | 24C/32T | 3.2 GHz | 5.6 GHz | 5.8 GHz | 6.0 GHz | 2.4 GHz | 4.4 GHz | UHD 770 | 125W | 253W | 36MB | 32MB | $ 589 |
i9-14900KF | 8P16E | 24C/32T | 3.2 GHz | 5.6 GHz | 5.8 GHz | 6.0 GHz | 2.4 GHz | 4.4 GHz | 125W | 253W | 36MB | 32MB | $ 564 | |
i7-14700K | 8P12E | 20C/28T | 3.4 GHz | 5.5 GHz | 5.6 GHz | 2.5 GHz | 4.3 GHz | UHD 770 | 125W | 253W | 33MB | 28MB | $ 409 | |
i7-14700KF | 8P12E | 20C/28T | 3.4 GHz | 5.5 GHz | 5.6 GHz | 2.5 GHz | 4.3 GHz | 125W | 253W | 33MB | 28MB | $ 384 | ||
i5-14600K | 6P8E | 14C/20T | 3.5 GHz | 5.3 GHz | 2.6 GHz | 4.0 GHz | UHD 770 | 125W | 181W | 24MB | 20MB | $ 319 | ||
i5-14600KF | 6P8E | 14C/20T | 3.5 GHz | 5.3 GHz | 2.6 GHz | 4.0 GHz | 125W | 181W | 24MB | 20MB | $ 294 |
進化した点
第14世代デスクトップ向けCoreは、第13世代Coreの後継としては、Meteor Lakeがありますが、それはモバイルに限定され、デスクトップ向けラインナップは第13世代に引き続き「Raptor Lake」が採用されます。Raptor Lakeは内部アーキテクチャ的にはAlder Lakeと共通しているため、Alder Lakeから2回目のマイナーアップデートとなっています。
Meteor Lakeからは世代表示を廃止しており「第14世代Core」と表現されるのはこの「Raptor Lake」のみとなります。
アーキテクチャは変わらない上、ソケットも変わらず、Intel 600シリーズ及び700シリーズチップセット搭載マザーボードでサポートされています。現時点でIntel 800チップセット搭載マザーは現時点で確認されていません。
では、進化した点を見ていきます。
まずクロックが向上しています。最上位であるCore i9-14900Kは、前世代ではスペシャルエディションとしてリリースされた「Core i9-13900KS」でのみ対応していた最大ブーストクロック6.0GHzを通常モデルで実現しています。また、Eコアも全体的に若干クロックが向上しています。i9-14900Kについては4.4GHzと以前のPコアレベルまで向上しています。
さらにプラットフォームでは、最大メモリ容量が192GBまでサポートされ、メモリ規格は引き続きDDR5-5600とともにDDR4-3200をサポートします。新機能としては、Thunderbolt 5やWi-Fi 7のオプションサポートが追加されています。内蔵USBはUSB 3.2 Gen 2x2(20Gbps)をサポートしています。
ソフトウェア面では、ドライバの「Intel Dynamic Tuning Technology」フレームワーク内に、アプリケーション最適化機能(Application Optimization)を搭載しており、アプリからのリソース要求に応じて最適な性能に制御する機能が追加されています。これは主にゲームに対して有効であり、「Tom Clancy's Rainbow Six: Siege」で13%、「Metro Exodus」で16%の性能向上が果たせるそうです。
基本的に機能としてはRaptor Lakeを引き継いでいるため、NPUやXe-LPGなどのMeteor Lakeとしての新機能は一切搭載されません。プロセスルールも引き続きIntel 7です。
性能
性能として、基本的にRyzen 9 7950Xに対してi7-14700Kが同等かそれ以上、Ryzen 9 7950X3Dに対してi9-14900Kがそれ以上というような感じです。
こちらのページに、各ゲームやワークフローの性能比較が掲載されています。
まずゲームについてですが、DOTA 2やCyberpunk 2077、League of Legendsなどでは、Core i9-14900Kと比較してRyzen 9 7950Xが優勢である結果を指名していますが、その一方でStarfieldやMetro Exodus、Total War: WARHAMMER IIIなどでは20%以上の差をつけて性能がでるとしています。タイトルによってはAMDとIntelで優劣があるので、もし性能を気にするのであればプレイするゲームに気を配ってみてもいいかもしれません。
Intelはゲーム性能について、最大23%性能が向上しているとしています。
ワークフローについては全体的にRyzen 9 7950Xと比較してi9-14900Kが優勢となりました。更に、i7-14700Kも比較的優勢です。クリエイティブワークフローについては最大54%の性能を実現したとのことです。