11月30日くらいから「Windows 11のインストール要件が緩和される」ってのが話題みたいですが・・・って話。個人的には信じてない。
Windows 11の要件
まずはおさらい。Windows 11のインストール要件は以下の通り。
- CPU
- 1 GHz以上のクロック
- マルチコアプロセッサ
- TPM 2.0
- メモリ
- 4GB以上
- ストレージ
- 64GB以上
そして、CPUについては「Microsoftが認めたもの」という前提があります。Microsoftが認めているのは、
- Kaby Lake R/G、Cannon Lakeを除く第8世代以降のIntel Coreプロセッサ
- Elkhart Lake以降のIntel Atom
- Coffee Lake・Cascade Lake以降のIntel Xeon
- Zen+以降のRyzen・EPYC・Athlon・Ryzen Threadripper
- Snapdragon 850以降のPC向けSnapdragon
- Microsoft SQチップ
となっています。まあつまり、2018年ごろ以降のCPUのみをサポートし、2015~17年以前のCPUに関してはサポート外ということ。これは多くのPCユーザを落胆させました。
今回話題になっているのはこれを緩和しようとする動きがあるというもの。
多分これは事実ではない
確かに、このタイミングでMicrosoftが要件を緩和するというのは不思議な流れではないと思います。Windows 10のサポート終了まで1年を切ったこのタイミングで、Windows 11のシェアを増やすためにセキュリティを犠牲にした・・・となれば理解ができます。
ただ、この情報は8割くらいの確率で事実ではないと考えています。では理由を述べていきましょう。
一次情報が見つからない。
まず、Microsoftのサイトにサポート要件を緩和するーーーなんてリリースが今のところありません。
つい1ヶ月前でもMicrosoftは「TPM 2.0」「Secure Boot」のメリットについて述べており、新しめのCPUを使うメリットについても述べています。
おそらくなにかの勘違いか、誤訳などだと思います。
メディアが注目してない
今回の話題は、メディアが一切報じていないということもあります。そもそも土日というのもありますが。また、リーク情報を取り扱うようなメディアについても、まだどこも取り扱っていないと見えます。
メディアが注目するかしないかというのは、案外その情報の真偽を図るのに有用です。
なにかソースが出回っている・・・?
一部のツイートで「ソース」として出回っている情報についても開設しておきます。
これは、Insider Previewの時点で一時的に第7世代Coreプロセッサと初代Ryzenでもインストールできるようになったということを伝えています。御存知の通り、これは正式リリース時点で無効になっています。
Nishiki-Hubでも取り上げていますので、共有します。
〆
ということで、80%くらいの確率でこの情報は事実ではないと思います。個人的にも20%に希望を見ていますが。
ただ、もし緩和されてもTPM 1.2かTPM 2.0は前提になるでしょうし、Windows 10みたいに「ほぼ制限なし」のインストールはできないと考えた方がいいです。