「iPhone 16e」のセルラーの仕様

3行まとめ

iPhone 16eが昨夜発表されましたが、この記事ではそおワイヤレス仕様について現時点でわかっていることをまとめていきます。

セルラー

今回、大きく変わった点は、セルラー用のモデムチップ。これまでのiPhoneに搭載されていたSnapdragonモデムチップから、Apple独自のApple C1モデムチップに変更されているという点です。

Appleは、Apple C1モデムチップが搭載されることで、Apple Siliconで実現した高い電力効率と省電力性をより高めることが出来ると主張しています。

では、iPhone 16eのセルラーの仕様を見ていきたいと思います。

日本向けや世界向けなどで対応するバンドは変わるものの、今回は日本向けのモデルA3409をベースに見ていきます。

まず、5Gです。5Gバンドについては、iPhone SE 3がサポートする全ての帯域をサポートしますが、iPhone 16には及ばないという状態になっています。

iPhone 16e iPhone SE 3 iPhone 16
n1 n1 n1
n2 n2 n2
n3 n3 n3
n5 n5 n5
n7 n7 n7
n8 n8 n8
n12 n12 n12
n14
n20 n20 n20
n25 n25 n25
n26 n26
n28 n28 n28
n29
n30 n30 n30
n38 n38 n38
n40 n40 n40
n41 n41 n41
n48 n48 n48
n53 n53
n66 n66 n66
n70 n70
n71
n75 n75
n76 n76
n77 n77 n77
n78 n78 n78
n79 n79 n79

iPhone 16がサポートしていて、iPhone 16eがサポートを欠落しているバンドは、少なくとも日本向けモデルではn14/n29/n71ですが、どれも日本では使用されていないものです。

その他は、iPhone 16の範疇となっており、使用上大きな仕様の違いを感じることは少なそうです。

4Gについても見てみましょう。

iPhone 16e iPhone SE 3 iPhone 16
1 1 1
2 2 2
3 3 3
4 4 4
5 5 5
7 7 7
8 8 8
11 11
12 12 12
13 13 13
14
17 17 17
18 18 18
19 19 19
20 20 20
21 21
25 25 25
26 26 26
28 28 28
29
30 30 30
32 32 32
34 34
38 38 38
39 39 39
40 40 40
41 41 41
42 42 42
46
48 48 48
53 53
66 66 66
71

4Gでは、バンド11、バンド21、バンド46がそれぞれ省略されています。

バンド11は、KDDI auとソフトバンクが利用しており、バンド21はNTTドコモが利用しています。主に、都市部向けに提供されています。

それ以外だと、UMTS/HSPA+/DC-HSDPAのうち、DC-HSDPAのサポートは省略されています。

Apple C1は、現時点でmmWaveをサポートしておらず、米国モデルもmmWaveを省略しておりSub-6 5Gのサポートにとどまっています。

Apple C1のベースバンドモデムは4nm、トランシーバーは7nmで製造されています。

問題は速度

基本的に、iPhone 16ほどではないもののiPhone SE以上の昨日をサポートしていることになります。果たしてこれがApple C1チップの能力なのか、iPhone 16e向けにナーフされているのかは不明です。

それよりも、モデムチップの性能としては至上であるQualcomm製チップとどれほど張り合えるのかが問題。Appleは今回「省電力性」については説明したものの、速度についてはそれほど言及していません。気になるところです。

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