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第12世代Core「Alder Lake」と「Intel Z690」チップセットの機能と詳細が明らかに ~ PCIe 5.0は16レーン、PCIe 4.0レーンは大幅に増加・Wi-Fi 7のサポートも

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錦です。

Perfomance Computing Inquisitorが、Intel Z690チップセットと第12世代Aldser Lakeの詳細画像をリークしています。

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Intel Z690の詳細(出典:Perfomance Computing Inquisitor

機能

機能は一応以下の通り

  • DDR4・DDR5の両方のサポート
  • DDR5はGear 2またはGear 4を自動的に使って、1/2または1/4の速度でメモリコントローラの速度を制限します。
  • CPUがもつPCIeレーンとして20レーン用意されており、そのうち16レーンはPCIe 5.0に対応します。
  • DMI 4.0により、チップセット-CPU間の通信がPCIe 4.0 x8に高速化されます。
  • Z690は新たに4レーン追加され、12レーンのPCIe 4.0と16レーンのPCIe 3.0をサポートします。
  • 4ポートのUSB 3.2x2(20Gbit/s)に対応
  • 新しいCNVioモジュールはWi-Fi 6Eと、場合によってはWi-Fi 7をサポート
  • Big-Bigger ハイブリッドを使って、125W TDPでスレッド処理を改善
  • スタックの高さが低い場合は新しいCPUクーラーブラケットが必要

とまあこんな感じ。しっかりとしたサポートの話もされているのでわかりやすいです。ここからはこれの詳細に触れていきます。

メモリ

まず、メモリですが、DDR5-4800とDDR4-3200をサポートすることが記されています。これは既に公式から明らかになっていることです。メモリチャネルは2チャネルです。DIMMのサポートが含まれていないLPDDR4XとLPDDR5はZ690ではサポートされません。そして、メモリコントローラはDDR4ではRocket Lake-同様Gear 2設定がおそらくベースとなっていますが、DDR5ではGear 2やGear 4の設定が自動で適用され、メモリコントローラの速度が自動で制限されます。これによって、高データレートでも安定した動作を実現できます(ただしメモリレイテンシは増える)。

PCIe

ついで、PCIeレーンですが、CPU自体は20レーンもちます。そのうちPCIe 5.0に対応するのが16レーンのみとなります。大概、GPU接続に使うPCIe 5.0 x16に使われるでしょう。のこりの4レーンはPCIe 4.0になります。Rocket Lakeは20レーンすべてがPCIe 4.0だったので16レーンのみ進化した感じですね。画像中ではx8レーンを2つでSSDGPUという事もできるとしていますが、Z690マザーは大体、16レーンをフルで使いx16を1本とすることになるでしょう(そもそもx8 SSDって値段が高い)。

そして、チップセットとしてのPCIeですが、Z690では16レーンのPCIe 3.0と12レーンのPCIe 4.0がサポートされています。合計で28レーンがサポートされており、これはZ590の24レーンから大幅に増加していることになります。また、Z590ではチップセットのPCIeはすべてPCIe 3.0でしたが、Z690は28レーンの内12レーンがPCIe 4.0となっており、NVMe SSDを2本とか4本とか接続するときそれらすべてがPCIe 4.0で通信できることになります。

Z590 Z690
CPU 20x PCIe 4.0 16x PCIe 5.0
4x PCIe 4.0
PCH 24x PCIe 3.0 12x PCIe 4.0
16x PCIe 3.0

そして、CPUとチップセット間の通信であるDMIはPCIe 4.0 x8に高速化されます。Z590ではPCIe 3.0 x8でした。

USB

ついでポートの話ですが、CPU自体は、3ポートのDispkay PortとHDMIのサポートを含んでいます(iGPU用)。Z690では以下のポートがサポートされています。

  • 4x USB 3.2 Gen 2x2(20Gb/s)
  • 10x USB 3.2 Gen 2x1(10Gb/s)
  • 10x USB 3.2 Gen 1x1(5Gb/s)
  • 16x USB 2.0(480Mb/s)

イーサネット

そして、5Gbイーサネットのなんかも一応オプションでサポートされています。

で、そのイーサネットですが、これは変更はありません。PCIe x1での通信で1Gbまでサポートされています。

ワイヤレス

ワイヤレスというかWi-Fiですが、Wi-Fi 6(802.11ax)に加えて、6GHz帯を新たに使うことができるWi-Fi 6Eや、まだ策定が終わっていませんがWi-Fi 7(802.11be)がIntelの思うように行ったらサポートが含まれるとのことです。実際に実用化されるのは2025年以降なので長期的な仕様を前提しているシステムでは有効かもしれませんが、実際にZ690がサポートするかたちで策定されるかどうかは不明なので、実際に使えるようになるかは不明です。

Wi-Fi 7はWi-Fi 6の理論値である9.6Gb/sを大きく上回る、30Gb/sという理論値を目指しているので実効値も3GB/sとかにはなるんじゃないかなぁ。

発売は11月

実際にZ690マザーが発売されると噂されるのは11月17日とのことです。Alder Lakeも同時登場です。発表自体は10月下旬のIntelのイベント「Innovation」で発表されることが確実視されています。

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