錦です。
TSMCは3nmの量産を開始する式典を開催し、3nmの量産を開始したことを発表しました。
TSMC 3nm
TSMC 3nmはTSMCの新世代のプロセスルールです。今後3年程度最先端プロセスとして活用されていくプロセスとなります。おそらく、最初に登場する3nmプロセスの製品はMacBook Proなどに採用されるM2 ProやM2 Maxになる見込みで、スマートフォン向けでは来年登場と見られるApple A17 Bionicチップ、そしてSnapdragon 8 Gen 3(すべて仮称)に採用されるでしょう。
TSMC 3nmは、5nmも製造される台湾南部のFab 18で製造されるようです。
TSMCの海外展開
また、自民党の半導体戦略推進議員連盟の事務局長を務める関芳弘衆議院議員の話として同時にTSMCが日本に現在建設中の工場だけではない2つ目の工場を検討しているとロイターが報じています。
その他、ドイツのドレスデンに新工場を建設するために交渉中という報道もあります。
ただ、APECで台湾政府の特使として派遣されたTSMCの創業者である張忠謀氏が帰国後に行った会見では、TSMCの海外展開についてTSMCがこれ以上多くの国で生産するのは無理があるという旨の発言をしており消極的でした。どっちなんだろう・・・。