Nishiki-Hub

国内外のPC/PCパーツ/スマホ/Appleなどの最新情報を取り上げています

Intel、今後数世代のコンシューマ向けCPUを紹介 ~ Arrow Lake/Lunar Lakeに加えIntel 18A採用「Panther Lake」が新登場

Intel Innovationの3本目の記事です。Intelは、Meteor Lakeの発表と同時に今後数世代のコンシューマ向けCPUを紹介しました。

Arrow Lake

Arrow Lakeは、Meteor Lakeの後継となるプロセッサラインナップです。Intelはコンシューマ向けCPUの「第x世代」表現を撤廃しましたが、旧表現では第15世代にあたるものとなります。

Arrow LakeはMeteor Lakeから更にプロセスルールが進み「Intel 20A」で製造されます。Intel 20AはIntel 4の次々世代のプロセスルールです。Intelのプロセスルールとしては非常に大きなアップデートであり、他社のGAAFETとなる「RibbonFET」をこの世代で導入する他、PowerVia(あるいはBSPD)という配線を裏から通す技術が用いられます。旧称では5nmに相当しますが、技術などを勘案するとSamsung 3nmなどに匹敵するものと言えるでしょう。

このArrow LakeはMeteor Lakeから続くタイル構造を引き継ぎますが、Intel 20Aがどの部分に採用されるかは不明で、おそらくCompute Tileのみの採用になることが考えられます。

Arrow Lakeはデスクトップ~モバイルにかけて幅広く展開されていくことが明らかになっています(Meteor Lakeはモバイルのみの展開になることが見込まれています)。Arrow Lakeの最初の登場は

Lunar Lake

Lunar Lakeは省電力向けのシリーズとなります。

まず、Lunar Lakeがイベント中にデモされました。これはStable DiffusionなどのAIソフトウェアが用いられています。Intelは数世代のAI性能の向上をアピールしており、NPUを搭載したSKUでGPT-4がローカルで実行されるなどといったデモが行われました(これがLunar Lakeで行われたかは未確認)。

Lunar Lakeは元々の計画上、Intel 20Aの後継となる「Intel 18A」プロセスが用いられることになっていますが、今回はプロセスルールについて言及はなく、Intel 18Aについては2024年前半に評価に入ることが予告されました。Anand Techは、今回披露されたLunar LakeのデモはIntel 18Aで製造されているものではなく、Intel 20Aで製造されていることを指摘(そもそもまだ存在しないプロセスで製造するのは不可能)。更に、デモがIntel 20Aで実施されたことを受けて、Lunar Lake製品がIntel 20Aで製造されるのではないかと指摘しています。

Lunar LakeとArrow Lakeは同世代になるようで、デスクトップ向けとメインストリームモバイル向けはArrow Lakeが、更に薄型で長時間のバッテリ駆動を特徴とするフォームファクタ向けにLunar Lakeが登場するということになり、Core Ultraを引き継ぐものではないようです。

Panther Lake

Panther Lakeは、Arrow Lake/Lunar Lakeの更に後継となるものです。2025年に投入され、Intel 18Aで製造されます。

なお、現時点でこれ以上の話は発表されていません。

関連リンク