NVIDIAはCESにて「Blackwell」アーキテクチャを採用した最新のゲーミングGPUである「GeForce RTX 50」シリーズを発表しました。
GeForce RTX 50シリーズ
GeForce RTX 50シリーズは、昨年GPGPU向けに発表された「Blackwell」アーキテクチャを採用する最新世代のGeForceです。
今回発表されたのは「RTX 5090」「RTX 5080」「RTX 5070 Ti」「RTX 5070」の4製品です。
RTX 5090 | RTX 5080 | RTX 5070 Ti | RTX 5070 | |
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CUDAコア | 21760 | 10752 | 8960 | 6144 |
ベース クロック |
2.01 GHz | 2.30 GHz | 2.30 GHz | 2.16 GHz |
ブースト クロック |
2.41 GHz | 2.62 GHz | 2.45 GHz | 2.51 GHz |
メモリ | 32GB GDDR7 |
16GB GDDR7 |
16GB GDDR7 |
12GB GDDR7 |
メモリバス | 512-bit | 256-bit | 256-bit | 192-bit |
メモリ帯域 | 1792 GB/s | 960 GB/s | 896 GB/s | 672 GB/s |
TGP | 575W | 360W | 300W | 250W |
基本的にBlackwellの仕様については以下のエントリを御覧ください。
性能では、AI性能がAdaから3倍に向上している他、レイトレーシング性能が2倍、シェーダー性能が1.5倍に向上しています。更にメモリがGDDR7にアップデートされており、メモリ帯域幅は脅威の1,792 GB/s、これもAdaから2倍になっています。
RTX 5090 | RTX 5080 | RTX 5070 Ti | RTX 5070 | |
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RTコア (TFLOPS) |
318 | 171 | 133 | 94 |
Tensorコア (TOPS) |
3352 | 1801 | 1406 | 988 |
エンコーダの部分では、第9世代NVENCが搭載されており、HEVCやAV1でビデオ品質が5%向上し、同じ品質なら5%高い圧縮率を実現することができるAV1 Ultra Quality Modeの搭載が行われている他、RTX 5090とRTX 4090を比較したときに、エンコード速度が60%向上、RTX 3090と比較すると4倍高速になっているとしています。H.264のデコード速度が倍になった第6世代NVIDIAデコーダも搭載されています。また、4:2:2デコードのハードウェアサポートが追加されています。
DLSS 4
同時にDLSS 4も発表されており、最大8倍のフレームレートを実現しているともしています。DLSS 4では、フレーム補完技術を使用し、AIを使用してレンダリングされたフレームごとに最大3つのフレームを生成するとのことです。
つまり、単純に4倍のフレーム数となり、これはゲームだけでなく、クリエイティブ分野にも投入され、D5 RenderやChaos Vantageがこれに対応するとのことです。
発売と価格
価格は以下の通り。
- RTX 5090:393,800円
- RTX 5080:198,800円
- RTX 5070 Ti:148,800円
- RTX 5070:108,800円
RTX 4090とRTX 4080は1月30日発売、RTX 5070シリーズについては2月に発売される予定で、ラップトップ向けGeForce RTX 50については3月以降に提供が開始されます。
RTX 5090は目ん玉飛び出るくらい高いですが、RTX 5070は10万円程度でRTX 4090と同じくらいの性能が発揮されるとしているので、性能比で見ると超高価ではない・・・かな?