AMDは「Radeon RX 9070 XT」と「Radeon RX 9070」を正式に発表しました。ただし、今回具体的な製品仕様については語られていません。
RDNA 4
今回発表されたRDNA 4は4nmプロセスで製造されています。
大きなアーキテクチャの変更点として、まず最適化が挙げられます。
RDNA 4では、アーキテクチャとCUの最適化によって、IPCとクロックが向上しており、スループットが向上しています。
加えて、AIとレイトレーシングのハードウェアアクセラレータが強化されており、それぞれ性能が向上しています。
特に第2世代となるAI Acceleratorについては、DLSSなどと同様にAIによるアップスケーリングに対応した「FidelityFX Super Resolution 4」に対応しています。さらに、Adrenalinには画像生成や文章の要約、GPUのヒントを提供するAI機能が統合されており、AIを中心としたアップデートになっていることが伺えます。
FSR 4は加えて「AMD Anti-Lag 2」によるラグ抑制、高性能はフレーム生成などにも対応し、FSR 3.1に対応しているゲームは置き換えで対応可能だとしています。
命名法則
今世代から大きく命名法則が変更されました。
前世代は「Radeon RX 7000」シリーズでしたが、Ryzenに合わせる形で「Radeon RX 9000」シリーズとなりました。「Radeon RX 8000」シリーズは、モバイル向けに最適化されているRDNA 3.5 GPUに割り振られ、実際「Ryzen AI Max」のGPUには「Radeon 8060S」などが搭載されています。
また、付番方式についても百の位ではなく、GeForceと同様に十の位を使用するようになりました。
登場は3月
「Radeon RX 9070 XT」「Radeon RX 9070」は3月までに登場する予定となっており、それまでに製品の詳細が明らかになる見込みです。
AMDは今世代において、ハイエンドグレードのゲーミングGPUでNVIDIAと競合しない旨の考えを示していることから、これ以上の製品が登場するかは不明です。