Intel幹部、TSMCを今後も利用していく考えを示す 〜 Intel Foundryのみから供給方針を転換

3行まとめ

現地時間5日に行われたMorgan Stanley Technology, Media & Telecom Conferenceにて、Intelの経営企画とIRを担当する副社長 John Pitzer氏がTSMCからのウェハの供給について言及したことがわかりました。

Intel Foundry

Intelは、2021年以降、IDM 2.0計画を推進する中で他社ファウンドリへの半導体製造委託を進めており、実際、Meteor Lakeから多くのタイルをTSMCが製造し、最新のCore Ultraラインナップは一部を除きプロセッサの中心となるCompute Tile(CPU)もTSMCで製造しています。

一方、最近の同社は、同社の製造部門Intel Foundryでの製造比率を向上させることを目標に掲げていました。実際、インターコネクトであるBase Tileを除き、全てTSMCが製造した「Lunar Lake」「Arrow Lake」の後継となる「Panthor Lake」では、70%をIntel Foundryで製造する計画を明かしており、Intel回帰を狙っています。

しかし、Pitzer氏はTSMCはよいサプライヤーである述べ、これまでIntelが狙ってきた自社製品の100%のIntel Foundryでの製造については方針を転換し、Intel 18Aが量産できるようになっても、部分的にTSMCに委託する考えを示しました。

現在、Intel製品のうち30%をTSMCが製造していますが、この比率は下げるものの今後も"適切な比率"でTSMCを利用していくと述べました。

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