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AMD、「Ryzen 7000X3D」シリーズで発生している焼損問題について声明を発表

出典:AMD

錦です。

AMDは、3D V-Cacheを搭載した「Ryzen 7000X3D」シリーズの一部製品において発生しているピンが焼ける焼損問題について公式に声明を発表していました。

焼損問題

この問題は、先週あたりから「Ryzen 7000X3D」にてマザーボードとCPUが焼けるという問題が複数報告されました。その多くはASUS製のAMD X670Eマザーとなっていますが、こうではないケースも有る模様。

マザーボードメーカー各社は、BIOSで変更できる電圧を制限するBIOSのアップデートを提供または提供予定としています。このあたりの話は毎度おなじみASRock先生がわかりやすいです。

すべてのマザーに当てはまるかは不明ですが、1.4V以上の過電圧を与えるOCを行うとダメージを負うということみたいですね。

AMDの声明

AMDの声明はAnandTechより引用します。

"We are aware of a limited number of reports online claiming that excess voltage while overclocking may have damaged the motherboard socket and pin pads. We are actively investigating the situation and are working with our ODM partners to ensure voltages applied to Ryzen 7000X3D CPUs via motherboard BIOS settings are within product specifications. Anyone whose CPU may have been impacted by this issue should contact AMD customer support."

ざっと内容をまとめると

  • AMDは問題について認識している。
  • 現在調査中
  • ODMパートナーと協力してマザーボードを介してCPUに与えられる電圧が製品仕様の範囲内に収まるようにしかできないようにする
  • この問題の影響を受けたら、AMDに連絡してほしい

ということ。実際、AMDASUSは問題が発生したケースにおいて、交換を行っていることがユーザーから明らかになっています。

以下、本稿執筆時点でのマザーボードメーカー各社の対応をまとめます。

メーカー 対応
ASUS 1.3Vに制限するBIOSを提供。現在ベータ
MSI BIOSをアップデート
ASRock 1.3Vに制限するBIOSを提供。現在ベータ
Gigabyte 電圧を制限するBIOSを提供。現在ベータ
BIOSTAR 電圧を制限するBIOSを提供。

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